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死亡フラグを回避しながら妹を育て始めました  作者: 音国 心
冒険者ギルド編
14/97

盗賊って大体単細胞

六が顔を出した草むらから、三人も親を真似する子供の如く顔を出した。

視界の先には、酒盛りの真っ最中の盗賊達。


「ひぃふぅみぃ……30人か、意外に多いな」

「数だけ揃えば良いって事なのかしら?随分と単細胞な脳の作りをしてるのね盗賊って」

「だろーな。しかも殆ど全員ジョブ持ちだ」


六の言葉にアンリが首を傾げていると、隣にいたアストリッドが説明してくれた。

六の固有能力スキルである《検索サーチ》は、人に使われた道具限定でその道具の使用履歴が分かるらしい。


「大体の奴の武器がジョブ専用武器だ。[盗賊]に[弓士]、[銃士]って所だな」

「流石おっさん、歳食ってるな!」

「セスト、次その言葉言ったら八つ裂きにするから覚えとけ」


そう言って、六は前方から視界を外して三人を見た。

近くにあった枝を拾い、地面に何か書き始める。


「俺と嬢ちゃんが正面、二人が裏手から行く……否待て」

「何だよおっさん、行ねぇのかよ、てか何でおっさんが仕切ってるんだよ」

「やっぱ今のなし、面倒だから正面から行くか」

「何なんだよ結局!!時間の無駄だろ!!この髭面!!」

「てめっ!!人が気にしてることを!!」

「………一言良いかしら?」


ふとアンリが挙手をして、草むらの方を指示した。


「盗賊の方達、こっち見てるわよ?」

「「…………………」」


顔を互いに見合わせ、草むらから顔を出す二人。

その背中を、アンリはドン!!と押し出した。

前のめりになり、ほぼ同時に音を盛大に立てて倒れる二人。


「「がおっ!?」」

「嘘に決まってるでしょ。さっさと倒してきなさいよ」

「てめっ、アンリ!」

「………おい」


今度こそ、二人は前を見た。

盗賊達の視線が集まってるのを感じて、二人は溜息を吐いて立ち上がった。

こうなればやるしかない、今頃アンリは草むらの陰で笑っていることだろう、簡単に想像が出来た。


「クリスタから来たギルドの者なんだけどよ、おっさん達盗んだ物返してくれねぇか?」

「あ?ガキが何言ってやがるよ、帰っておねんねでもしてな」

「そう言わずによ、金さえ返してくれれば保健所には通報しねぇからさ」

「誰が豚だクソガキィ!!」

「そこまで言ってねぇよ!」


何故か反感を買ってしまい、武器を持って立ち上がる盗賊達。

それを見て二人も剣と投擲刃チャクラムを構えて……後ろを見た。


「頑張って!見守ってあげるから!」

「アンリてめぇぇぇ!!つーかアストの奴どこ行った!?」

「さぁ?知らないわ」


アンリは嬉々としていらない応援をしていた。

応援は応援でも、戦う方の応援をしてもらいたいものだ。


「[弓士]部隊!後ろの女ごと狙え!!」

「!セスト前を見ろ!!」

「!」


前を見ると同時に、一斉に矢が放たれた……アンリの方へ


「……………あら?」

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