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死亡フラグを回避しながら妹を育て始めました  作者: 音国 心
冒険者ギルド編
13/97

初依頼は森の中

「ほらよ、お前の武器、仮だけど」

「……物干し竿に見えるのだけれど、おっさん殴るわよ?」

「残念なことに用意したのはイヴァルだ、恨むんならあいつの好きな奴を苛めたくなる趣向を恨め」

「あらあら、あの優男にそんな趣味があったのね、その男を見て色目を使う女って、結構常識を知らない馬鹿なのかしら」

「……おっさーん、後アンリも」


アンリと六はやり取りを止めて、セストを見た。

そんな二人に溜息を深く吐くセストと、少し笑っているアストリッド。

五人(ランも含む)は、クリスタの近くの森の中に来ていた。


「確かに空は暗くなっていくけどよ、黒い話はここでしねぇでくれよ」

「ド阿呆め、お前等の依頼に付き合うことになった大人を崇めろ、そして讃えろ、アストを見習え!」

「アンリ、暗くなるから気を付けろ」

「おっさん、あれをどうに見習えばいいんだ?」

「何のことかな?」


六の変わりように、ついアンリは吹き出した。声を上げると煩いので笑わないが。

丁度あの後、依頼に行こうと町の門近くまで行った所に六と再会し、子供だけで初の依頼はキツいだろう。と言うことで半ば無理やり六も来たのだ。

アンリの魔法で、松明代わりの枝に火を付ける。


「にしてもよぉ、物干し竿は酷くねぇか?」

「そうね、折れて体に破片が刺さったらどうしましょう」

「想像が怖ぇよ!」

「ま、それより俺が心配なのはこのメンバーのバランスの悪さだ」


そう言った六を見る三人。


「アンリが[棍術士]、セストが[投擲者]、アストが[銃剣士]、そんで俺が[侍]にその他約一名、回復担当が欲しいな」

「回復………[巫女]と[僧侶]が使える魔法ですね」


回復魔法は、一般に使える攻撃のための魔法と違い、体を癒す効果のある魔法である。

仕組みとしては、体の細胞に回復促進を呼びかけ、細胞分裂を活発化させることで体の急速な回復を促すとされている。


「アストはよく勉強してるな、まぁそう言うことだ」

「アンリは魔法使えるのに、回復魔法は使えないんだな」

「失礼しちゃうわね、それってセス君は男子の下着は着れても女子の下着は着れないのと同じなのよ」

「どういう例えだよ!何で俺なんだよ!他にも良い例え方はあっただろ!?俺に対しての偏見かそれは!!」

「アンリが言いたいのは、元から使える人間は決まっている、と言う事か?」

「通じたのか!?」


アストリッドにセストのツッコミをスルーして頷く。

回復魔法は先天的な才能が無い限り使えない、潜在能力に近いものである。

だからギルドでは[巫女]、叉は[僧侶]は貴重な戦力とされている節があるのだ。


「色々設定があっても、出来ないことは出来ないわよ」

「うわー、すげぇ上から目せ……否なんでもない」


魔力をアンリが解放したのを見て、すぐさま六は謝った。

アンリが魔法で何かする場合、大抵嫌なことしか起きないのは、短い付き合いだが完全に把握した。

因みに余談だが、イヴァルが怒った場合は人形を総動員して襲わせてくる、しかも傷付けでもしたら更に不機嫌になる。


「それはさておきセスト、盗賊ってどんな奴らだ?」

「あーっと、近隣の町から金やら武器やらを奪った奴らって書いてあった」

「奪ってすぐ国境を越えないなんて、よっぽど私達に親切なのね」

「只の馬鹿だろう?」

「なんか、依頼の理由がありきたりすぎてつまんねぇ」

「じゃあ受けるなよ」


全くもって六の言うとおりだ、とアンリは思った。

ナイフと魔法があるので大丈夫かと思っていたが、聞いてるだけでつまらなくなってきた、武器が物干し竿でもあるが。

正直の所、早く帰って寝たい。


「うーあっ、だうっ」

「あら?どうしたのラン?」

「あ?腹空かせてるんじゃないのか?ほ乳瓶貸せ」

「え………おっさん、犯罪よ?」

「悪りぃが俺の好みはお前なんかよりずっと上だ」


鞄からアンリが作っておいたミルク入りのほ乳瓶を受け取ると、何故か慣れた手付きで六がミルクをランに与える。

アストリッドでさえも、固まって六を見ていた。


「……………何だよお前等」

「幼女嗜好だったのね、今まで気付かなくてごめんなさい」

「何でそうなった!?子守が出来る大人はモテるぞ!?」

蒼姫あきさんの影響ですか?」


そう口を開いたアストリッドを見る。

初めて聞く名前だ、六の知り合いだろうか。


「おっさん、年の離れた妹がいるんだよ、クリスタから少し離れた一軒家で野菜育ててるぜ。今度遊びに行くか」

「蒼い姫と書いて蒼姫あきと読む。[農家]の ジョブだから行ってみろよ、野菜くれるぞ」

「………妹いたことよりも、子守の理由にドン引きしてるわ」

「そこは俺のこと労ってくれても良くないか?まぁいいけど」


六は完全にアンリに慣れたらしい。

小さくアンリが舌打ちしたのをセストは聞いてしまったが、取り敢えず全力で聞かなかったことにしておいた。


「……おっと、そろそろ盗賊共の住処だな」

「待ってました!」

「喜ぶなど阿呆。まずは状況把握だ、行くぞ」

「おっさんが仕切るなよ!」



誰か職の能力ネタを下さい。というか募集中です。

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