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大切なものは  作者:
3/13

03 旅立ち

アリア様に旅立ちの挨拶をし、働かせてもらっていたパン屋のジンに挨拶をし、部屋に帰ったのは夜も更けた時間だった。

明日も早いことだし、と早く寝ようとするが、なかなか寝付けず、結局眠ったのは明け方近くだったと思う。

しかし、習慣というものは怖い。パン屋での仕事が早い為、いつもどおりの時間に目が覚めてしまい。たいして眠れなかったと思ったが、仕方ないと諦め旅支度をした。

準備をし終わり、さてどうしようかと思ったところで、ノックが響く。

扉を開けるとそこには旅装束の将軍閣下がいた。


「準備はよろしいでしょうか」


「はい。ああ、すいませんがちょっと寄りたいところがあるのですが、いいでしょうか。

 この部屋の鍵を大家さんに返したいんです」


「かしこまりました。では、どうぞ」


馬鹿丁寧な対応にため息が出そうになるが、ぐっとこらえて一緒に建物を出る。

そこには昨日彼と共に部屋に来た配下の他にもう1人いた。


「紹介致します。昨日私と一緒にお伺い致しましたアズール・ドレイク。そしてこっちがイグナール・レフォンヌと申します。私とこの2名にてお連れ致します」


「お世話になります。私はレイと申します」


彼、カイルが紹介する。ふーんと思いながら、私も挨拶し、ぺこっと頭を下げると、昨日部屋に来たアズールは不承不承というように、イグナールは人好きのする笑顔を浮かべながら頭を下げた。

それから4人でアリア様の家に行き、アーライ様に鍵を返すとともに、改めて今までのお礼を言った。

アーライ様は優しい笑顔で、「幸運をお祈り致します」と言ってくれた。

この状況で幸運なんて望めるのか・・・と思うが、優しい笑顔を見ていると頑張ろうと思えた。




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