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大切なものは  作者:
1/13

01 過去からの迎え

「お探しいたしました。」

その姿を見た瞬間、時が流れた始めたのかもしれない・・・。


久しぶりに見るその姿は3年前と変わらない。いや、もっと精悍さを増した

かもしれない等と場違いなことを考えてしまった。

ただ何もせず、見ているだけの私に対して、彼の後ろに控える男は苛立ちを

隠そうとはしない。

まあ、そうだろう。将軍の彼がずっと頭をたれているのに対して、平凡な女は

ただ見ているだけ。なんて礼儀しらずだとかおもっているんだろう。

はぁとため息を一つついて、


「どなたかとお間違えではございませんか?私は将軍であらせられるカイル様に

 跪いて頂くような者ではございません。

 もしかして、私の前にこの部屋に住んでいた方ではないでしょうか。

 それでしたら私では 解りかねます。

 大変申し訳ございませんが、大家にでもご確認をお願いいたします。」


これで大丈夫かな、と考えながら扉を閉めようとした。

その時だ、


「なんて無礼な女だ!!将軍閣下であらせられるカイル・ラル・ウォーラル様に

 向かって!! 不敬罪で牢屋にぶちこんでやる!!」


彼の後ろに控えていた男、彼の配下だろう人が扉の問答用で開け、

私の手を伸ばして来た。

イラッとして逆らってやろうかと思ったが、ここで余計な争いを起こしても

面倒なだけだと諦め、「申し訳ございません!」と怯えたふりをして

謝ろうとしたところ、


「止めろ!この方への無礼は許さんぞ!!」


と怒りをこめた声が聞こえ、彼の配下も私もピタッと動きを止めた。

彼の配下を上司の怒りを買ったことに気づき、即座に

「申し訳ございません!!!」と彼に向かって謝罪をした。


「私に謝罪をしてもしょうがないだろう」


と彼は配下に叱咤し、次に私に向かって、


「部下が失礼いたしました。私はあなた様をお連れするよう

 申し付かっております。ご同行願えますでしょうか?」


と言った。

これって謝罪か?しかも「ご同行願えますでしょうか?」って

問いかけているけど、強制でしょ、明らかに。

ズキズキと痛み出した頭に手を当てて、どう回避するかを考えようと

視線を上げると、絶対引かないという彼の視線をあい、


「・・・承知いたしました」


と返答するしかなかった。

初めての投稿になります。

どこに行くのか作者自身まだわかりませんが、頑張ります。

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