第13話 映画鑑賞
「なぁなぁ、なんで結衣はそんなに事件のことについて知ってるんだ?」
「......」
「私の友達の友達が被害者だから。」
「....!!」
「だからよく知ってる。」
「そ、そうか...悪いことしたな。」
「ううん、大丈夫。」
「あ、来たぞ。」
「ハヤシオムライス2つとホワイトソースオムライス1つ。」
「ジンジャエール1つ。」
「ご注文の品はお揃いでしょうか?」
「ありがとうございます。」
「それではごゆっくり。」
「よし!食うか!」
「いただきます。」
「いただきます。」
「いっただっきまーす!」
「......」
俺たちは自分が注文したご飯を食べた。
「ふぅ〜」
「お腹いっぱい....」
「食べ過ぎた....」
「やれやれだ....」
「よし!映画を見に行くぞ!」
「わかった。だがその前に会計するぞ。」
「もちろん割り勘で。」
「うん。」
そしてとっとと会計を済ませて店を出た。
「えーと...シアターは6階にある。」
「よし!じゃあ階段で行こう!」
「どうぞ1人で行ってらっしゃい。」
「なぜだ!?」
「うーん....6階まで階段で上がる人ってなかなかいないと思うよ。」
「そういうものか....」
「エレベーターで行くぞ。」
エレベーターのある場所に行きエレベーターに乗った。
(案外人がいなくてよかった....)
あっという間に6階に着いた。
「結構人がいるな。」
「まさかここまでいるとは......」
「さすが休日......」
「とりあえずチケット買おうぜ。」
「それもそうだな。」
券売機に行き画面を操作してチケットを人数分買った。
「え〜と映画が始まるのが.....今から2、3分くらい。」
「ちょうど良い時間に来たな!」
「ちょうど良すぎてなんか怖いんだけど....」
「大丈夫だ何も問題はないはずだ。」
「お!時間になったぞ!」
「よし、行くか。」
そして俺たちは「天下灯籠」という映画を見たのであった。
「う〜ん!面白かったー!!」
「ああ....面白かったな.....」
「だろ!?」
(ただ....思ってたんと違った。)
(天下灯籠っていうから恋愛系かと思ったが...)
(よく分からん回想映画とは....)
天下灯籠のストーリーは.......
天下無双と呼ばれた男がいた。
その男はある女に恋をした。
その女に告白し見事OKをもらえた。
しかし、その女は男をねらうくノ一で暗殺を試みるも失敗。
そして男に殺される。
そして長い長い過去回想。
そしてラストは男が自殺するというストーリーで全くもって意味が分からなかった。
「とりあえずもう5時だし、帰ろ。」
「それもそうだな。」
「俺はこの後も暇だし駅まで送る。」
「助かるよ。」
俺たちは駅を目指して移動し始めた。
「私コンビニ寄ってから行く。」
「わかった。それじゃあまた。」
「うん。今日はありがとう。」
「おーう!またな〜!」
そんなこともありながら俺たちは駅に着いた。
「じゃあまた。」
「おう!」
「うん。」
俺は2人を見届けた。
「よし!帰るか。」
俺も学校に向けて移動しようとしたその時。
ドオーン!!!
と轟音が鳴り響いた。
俺は思わず音のした方向へ顔を向けた。
(あそこらへんは確か.....)
音がした方向は結衣が買い物をしているところから近かった。
(まずい....!!)
俺は全速力で音がしたところに走って行ったのであった。