第10話 オーラ
「ん〜!おいしい〜!」
「うん程よく甘くてスポンジもふわふわ...」
「.....」
「あ、そういえば!」
「2人ってこのあと時間空いてる?」
「私は空いてるよ。」
「俺は用事がある。」
「え〜」
「どこか行くの?」
「ああ。」
「ネッ友と会う約束をしているから集合場所に行かないといけない。」
「ネッ友って....大丈夫なの?」
「問題ない。」
「心配しなくていいよ〜ゆうちゃん。」
「.....?」
「お兄ちゃん結構強いから何かあっても大丈夫。」
「そういう問題じゃ.....」
「そろそろ時間だ。」
「俺の分のお金は置いておく。」
「あっちょっと!」
仙くんはお金を机の上に置くと足早に出て行った。
「仙くんって能力まだ発現してないんでしょ?」
「本当に大丈夫なの?」
「うん。」
「お兄ちゃんってオーラを使って戦うから能力が発現していなくとも結構強いよ。」
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説明しよう!
オーラとは!
異世界人がこの世界に渡る時魔力がこの世界に流れ込んだ。
そしてその魔力が時を経て偶然全く別のエネルギーに変わった。
その別のエネルギーこそがオーラである。
当然オーラが生まれた頃はオーラを持つ者は少なかった。
だが今となっては全世界の人々がオーラを持ち使用するようになったのである!
以上!
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「そうなんだ。」
「うん。だから大丈夫。」
(仙くんの妹の灰ちゃんがここまで言ってるんだし大丈夫。)
「とりあえず、食べよ!」
「うん!」
私と灰ちゃんは色んなことを話しながらパンケーキを食べ進めたのであった。
(ここが集合場所か....)
集合場所として指定された場所はショッピングモールの一階の噴水広場だった。
(え〜と....ここに着いたら連絡すればいいんだな。)
俺とネッ友たちは相手の顔を知らない。
だから噴水広場に来たら連絡するように言言われていた。
俺は早速メッセージを送った。
「集合場所に着いた。」
するとネッ友から
「はやっ!」
「もうすぐで着く。」
「いや、早くね!?」
「逆に今どこにいるんだよw」
「えーと....あと3駅くらい。」
「頼むから早くしてくれ....暇だ」
「わるいわるいw」
「なんでもマートだったよね?」
「ああ。」
「Ok」
その返信のすぐに銀髪の女の子がショッピングモールに入って来た。
メッセージが送られて来た。
「入ったよ。」
「手を振って欲しい。」
俺は大振りに手を振るのは恥ずかしいので小さく手を振った。
「.......!」
銀髪の女の子は気づいたようで近づいて来た。
(座ったままだとアレだし....立つか。)
俺は立った。
「はじめまして。」
「....はじめまして。」
「あなたが高島仙?」
「ああ。」
「これからよろしく頼む白夜。」
「よろしく.....」
俺はまたベンチに座った。
白夜は少し間を空けて座った。
「それにしても遅いな。」
「多分私たちがはやいだけかも。」
「そうか?」
スマホを見ると集合時間の10分前だった。
「確かにはやいな。」
「仙はなんでここにはやく来たの?」
「楽しみだから。」
「.......」
「それ以外に理由はない。」
「白夜は別の理由があるのか?」
「私はただみんなに会いたかった。」
「ただ、それだけ。」
「会って何をしたかったんだ?」
「それは.....」
口ごもってしまった。