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誕生日やクリスマスに和菓子を

作者: 高橋ひかり

 我が家は和菓子屋を営んでいる。

 父から聞いたところによると、江戸時代の幕末ごろに開店したそうで、北辰一刀流の千葉周作が買いに来たとか、明治時代には勝海舟や夏目漱石が買いに来ていたと言っていたが、実際に調べようにもないので、本当かどうか怪しい。


 父は和菓子一筋なので、誕生日やクリスマスにケーキが出た記憶がない。

 小学生の頃、友達の誕生日会にお呼ばれをした時に初めてケーキを食べた。こんな美味しいものがあるのかということに驚いた。


 誕生日やクリスマスの時にケーキを食べたいと言ったら、豆大福にロウソクを立てて出してきたときには、これじゃないと泣いた。


 そんなある年、ようやく誕生日の時にケーキが出てきた。でもそのケーキに違和感が……。

 母がナイフでケーキを切ると、中からアンコが。ケーキはケーキでも、和菓子で出来ているケーキだった。その時はあまりのショックで、寝込んでしまった。


 余談だけど、寝込んでいるときに、姉が、この和菓子ケーキをSNSでアップしたところ、食べたいというコメントがついた。そしてサイズを小さくした和菓子ケーキが商品化して発売したのを知り、さらに頭が痛くなった。

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