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16 リリィさんをエスコート1
「随分、大荷物だね」
「そうなの。みんながあげるって、くれたの」
俺は、帰り道リリィさんのアパートまで、二人で歩いて送っていく事になった。車は大渋滞でとてもじゃないが動けるようなものでは無くて、歩いた方がよっぽど早い。リリィさんのアパートは港から海岸沿いの防波堤沿いに歩けば1kmくらい。すぐに着く。
「どれ、荷物持つよ」
抱えるほどの大小の箱を持ちながら,、歩きづらそうにしていたリリィさんに手を貸すと、
「ありがとう」
と言って、俺に荷物を預けると、一緒に歩き出した。気付けば、22時を過ぎている。ホテルで浴衣を脱いで、青いAラインミニワンピースに着替えたリリィさん。髪の毛は上にまとめたままだ。やはり、二十歳前後にしか見えない。




