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1　お誘い1

　俺は、今度の土曜日に行われる港の大きな花火大会にリリィさんを誘おうと思っている。その観覧席をウチの店含めグループ全体で確保している。その観覧席をキャストや家族、関係者などに無料開放しているのだが、そこにリリィさんを招待しようと思っている。

言っておくが、癖が強いウチの連中でも、小学生の女子相手には十分わきまえている。その辺のチンピラ共よりはるかに、比べ物にならないくらいちゃんとしている。そこに、変な思い込みを加えないで欲しい。

そして、その花火大会の前段で、近くのホテルでパーティーをする。ビンゴ大会やら何やら、豪華な賞品もでる。去年の一等はハワイ旅行、二等は65インチのテレビだった。当たったキャストは、入るところがないと、嬉しい悲鳴を上げていた。どうだ、スケールの違いを思い知れ。

そんな訳で、俺の背中で水槽を見上げサンマの数を数えている。完成済小学生に年甲斐もなくドキドキしながら、変に緊張しながら、デートに誘うタイミングを見計らっている最中だ。