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「何が? 俺は何も優しい事なんかしてないでしょう」
「だって、時間があると、違うね、時間を作って私に会いに来るじゃない。佐藤君にとってなんの得にもならないのに、私に会いに来るために釣竿を持ってくるじゃない。それってやっぱり優しいか、私の事が好きかしかないよ」
はあ、目の前の完ロリは何でもオミトオシなのだろう。俺が釣りに来ているを装っていたのにそれすら見破るとは、でもな、俺はお前の事を好き……ではないぞ。俺の顔を今度は、いい笑顔で覗くリリィさんに俺は反論をして、少なくとも事案除けをしておかなければと思い、息を吸った、
「ねえ、私があなたを好きなら、事案にはならないよ」




