表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
2015年8月 凪の始まり(後編)
367/387

14 2015年8月 14

「すいません……

篠塚さん……

戻ってますか?」


「ああ……

どうしました?」


リリィさんの寮に俺は……

女子高生の巣窟に出向き、寮母さんと玄関口で立ち話をしている。

時折、興味津々な女子高生が俺の周りを行ったり来たりする中……


「佐藤さん……

本来、寮生の事はお話しできないんですよ。ご存じですよね?」


「はい」


「それに、夕方、あなたが迎えに来てたんじゃないんですか? それなのに、戻ってますかってのは……理解に苦しむんですが……何かあったんですか?」


「はい……すいません。

途中で、喧嘩してしまって……人込みで見失ってしまって……」


「そうですか……

でも、戻ってるかって聞かれても、私は答えられませんよ。年頃の女の子ですから、セキュリティは万全でなければ、ならないので……」


「はい」


「それでは、お引き取り願えますか?」


「はい……


もしも、戻ってるなら、戻ったら、連絡くれるように伝言願えますか?」


「承知しました。連絡するかしないかは彼女次第ですよ」


呆れた感じで俺を見る寮母さんは、そう言って、とっとと帰れと体現していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ