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9 2015年8月 9
4か月になった。
ここに戻ってから。
俺に再会してから3か月になった。
休みには、彼女はいつも俺の家に遊びに来て、ご飯を食べさせて、夜になれば、寮まで送って……そんな他愛のない時間を俺は十分……満足してた。
いつも輝く瞳で楽しそうに笑顔を見せて屈託なく笑っていた彼女は……
本当に……
満足していたのか……
それは、俺の思い込みで、彼女の気持ちを知ろうとしていたのだろうか……
それは……やはり……俺には……無理が有ったのかもしれない。
リリィさんは何しに来たんだ?
……俺に会いに来た……
違う……
そんな事じゃない……
そんな上っ面の話じゃない。
もっと、もっと、きっと、絶対に、彼女はそんな上っ面だけで動く子じゃない。
だったら……
じゃあ……
なんで……




