表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
2015年8月 凪の始まり(後編)
360/387

7 2015年8月 7

80万人が集まる大イベント……

道路の車列は全く動かず、歩道には人があふれ、すれ違うのも困難で……

そこに、動く気配のないリリィさんは俺を見ない様に遠くに顔を向けて、明らかに、泣いて、肩を揺らしていた。


人の熱気と、渋滞の車の熱気が防波堤に遮られたそこだけは、真夏の熱帯夜を実感できて、俺の背中に汗がしたたり落ちるのを感じながら、右手で掴んだリリィさんの細い手首だけが冷たく感じて、俺が軽く言った事の罪の重さを感じるには十分すぎて、どう声を掛けて良いか、分からずにいた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ