表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
3月 卒業
306/387

28 別離4

それでも、違うのは、俺は、今の俺は、もうこの頃とは違う。決して、昔に縛られて生きている様な事はない。俺に前を見ろ、夢を持てとそう言い残してチャンスを与えてくれて、最後まで心配してくれた満島先生や、俺の親代わりで、ずっと、望めば叶うと言って、見守ってくれていたオーナーや、今までの辛かった出来事を全て知る大切な友人のリリィさんや周りの人たちが俺を支えて、頼りにしてくれて、それを実感できている今の俺は、この止まったままの時計ではないんだ。


俺は動き出している。だから、簡単な事だ。こいつにも、俺の左腕に巻かれている大き目の腕時計も動かして、未来に一緒に進めよう。


そうだな、電池を入れて、母さんの位牌代わりに家に飾っておこうか……


丸一日かけて家の中の片づけを終わらせ、未だ余震の続くなか、テレビを付けてみると、福島第一原発が大変な事になっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ