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凪の始まり  作者: 樹本 茂
3月 卒業
303/387

25 別離1

家に帰ると、高いところに乗せてあった荷物が全て落ちていて、


「あー、こりゃあ大変だな」


思わず独り言が出る。


余震が続く中、もう、この際、整理しようとゴミ袋を片手に仕分けして歩いていると、そこには、赤い色で緑色のモミの木が書いてある包装紙に包まれた箱が転がっていた。


……母さんのくれた、最後のプレゼント。


母さんが出て行った時にテーブルの上に置いてあったあの箱だ。17年ぶりに俺の前に現れたその箱は、かなり、ほこりが周りに茶色くこびりついて、色あせていて、


……俺の気持ちを表すように、箱が代弁するかのように、それは酷く汚れて歪んでいた。


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