表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
6月 追憶
28/387

2 追憶2

 そんな事が暫く続いたある日、家にばあちゃんがやって来た。母さんの母さんだ。俺の家から電車で2時間ぐらいのところに住んでいたばあちゃんは、俺にも優しかった。その日、ばあちゃんは、家に泊まっていく事になっていたようだ。


俺が布団について、しばらくすると、隣の部屋で母さんとばあちゃんが話している内容が聞こえてきて、自分の耳を疑った。襖を開けて聞き直したかった。


父さんが、別の女の人を好きになって、若い女の人に夢中になっているというのだ。


新しく入ったホテルで一緒に働いている若い女の人、その人のところに出入りしている。


そう言えば、父さんは、最近、夜勤の仕事があるといって、しょっちゅう家を空ける事が多くなっていた。


母さんは、そのホテルの従業員の中に知り合いがいて、その人から話を聞いているという事だった。

母さんが泣いている理由が子供の俺でも理解できた、そして、大好きな父さんが母さんを裏切った事が許せなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ