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12 みんなのたたかい3
その日はついにやって来た。いずれ来るだろうと、このまま済むはずが無いだろうと、現場を預からる私は肌で感じていた。絶対にこのまま何事もないように、時間が、時が流れるはずがないと思っていた。それと同時に私自信がやるべきことだと、私以外それが出来るものはいないと思っていた。
だけど、それは、私が思っていた、感じていたよりも、直ぐにやって来た。
今にして思えば、いつもざわつくクラスの子たちが昨日の6時間目のあたりでは、全員が私に厳しい視線を送っていた。もう、あの時点で、彼ら彼女らは決心していたのだ。絶対に、目的をやり抜くと。だからこそ出たあの視線だったのだ。
その日……
六年一組児童が全員欠席した。




