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8 夢の終わり5
それと、目の前の完ロリの俺に対する気持ちの持ちようがあまりにも嬉しくて、つい、格好悪いが俺は泣き顔を晒してしまった。
慌てて涙を拭うものの、それはとっくに、全く、手遅れで、驚いた表情のリリィさんは俺に近づいて、頭を抱いて、
「任せて、けんたろうー、私が絶対、あなたを守ってみせる………………
今度は私が………………
あなたを助ける番よ」
お昼休みで全力で鬼ごっこをしていたであろうリリィさんは少し汗ばんでいたが、その体温がやけに俺の心に暖かかく伝わってきた。
「ありがとう………
リリィさん………」




