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17 東京1
「……健太郎、お前、ちょっと東京に行ってこい」
「え? どうしてですか?」
「……研修だよ。そうだな1か月くらいむこうで勉強して来い。俺の知り合いの店が有るから、もう、ナシは付けてある。俺に恥かかせんじゃあねえぞ!!」
え~……
断るなんて出来るはずも無く……
俺は、そういう事で、東京に来ていた。
近くのアパートを借りて、カレンダーに帰る日にちを書いてカウントダウンしている様なそんな有様だったが、それでも、次第に忙しさの方が大きくなり、いつの間にかそんなカウントダウンなんてしなくなっていた。




