表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
12月 健太郎は人を愛せない
199/387

14 レイアさん8

「健太郎……


私、もうここに来ないよ……


私……


私、やめるんだ。この仕事」


「え?」


抱かれた頭を離して俯くレイアさんの顔を覗く。


「なに? 普通はね、それはおめでとう、もう戻って来るなよっ、て言うもんだよ。あんた、その顔……分かりやすく、寂しいって、永遠のお別れみたいになってるじゃないの」


そうだった。


そうなんだ。そうしなければならなかったのに俺は、レイアさんの事を俺は、親切なお姉さんというよりももっと違う……何だろう……難しいけど、レイアさんの事を考えると楽しくなるというか、そんな気持ちを持っていた。


「やめて……

どうするんですか?」


「ん? ……

どう……

どう?か……」


何か躊躇した感じでレイアさんは考えていたが、


「私ね……


結婚するの……」


俺を抱いたレイアさんは嬉しそうに微笑んでいた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ