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7 レイアさん1
「背~伸びた?」
「そんなに変わらないと思いますけど」
大きなスーツケースを受け取り、後ろのハッチを開けて……入んないな……
「健太郎、後ろ、後ろの席の間に入れな」
「は、はい」
「もう~、可愛いな、相変わらず。
お土産買ってきてやったよ。お店ついたら、あげるかんね」
と言って、助手席に座り込んだ。
「ど~れ、健太郎の運転とやらを見せてもらおうか」
彗星かよ、初心者マークを貼った社用車に喜んで乗るキャストは皆無だ。それもそうだろうと思うが、
人の出入りが激しいこの世界の中で、レイアさんは俺が入りたての頃から知っている今では数少ないキャストだ。




