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23 ロリ好き
どうも結城さんは随分昔から、低学年の頃から、一人をターゲットに陰湿に物を隠したり取ったりを繰り返して、発覚しそうになると先日の教室の様に大泣きしてその場をやり過ごしていた。
やはり、常習者だった。
「ねえ、けんたろー! けんたろーはロリ好きなの?」
「何で? この物語の冒頭からロリ好きは完全に否定しているんだぞ!!」
「だって、学年中の噂よ。けんたろーロリコン疑惑」
「………………」
下校途中の下り坂、正面には海岸平野の街が見え、時折、登って来る車がすれ違う寂しい道路で俺とリリィさんと未海さんと杜氏君の下校4人組で道路の右側にしかない歩道の上で俺は動きが固まった。
「マジか」
「けんたろー……
私と付き合ってる時点で、もうアウトだからね」
そうだよね。つきあってたら、アウトだよね。
「つきあってねぇよ!」
膝から崩れ落ちそうだ……
やばい、が、学校にいられなくなる。




