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凪の始まり  作者: 樹本 茂
11月 質の悪い奴ら
179/387

20 タチの悪い奴10

「先生、俺が先生の資料を作った日の帰りに結城さんが相川君の机の中を漁って三角定規……


直角二等辺と直角三角形の二つを手に取り、俺に見つかるまいと隠したところを確認しています。少なくとも三角定規の件は俺が目撃しています」


「何言ってんのよ! ストーカー!!」


上野さんが俺に噛みついてきた。


「先生、この通り、俺に目撃されたことを話させないように、隠ぺいするために、圧力をかけるために、俺にストーカーという役回りを押し付けて、悪役にでも仕立てるストーリーだったようです」


「はあ?


何言ってんの?


けんたろーがあんたみたいな地味ロリ相手にするわけないでしょ?


けんたろーは面食いな上にナイスバディが大好物なのよ!


バカじゃないの?


もっと、ましな嘘つきなよ!!」


お前、話ややこしくなるから出てくるな。

席から立って、廊下側の真ん中で大声を上げて、これ見よがしに泣き続ける結城さんとその隣の上野さんに掴みかかる為に立ち上がったところを後ろから羽交い絞めにする推しロリを引きずってコンボイの様に爆走中だ。


「篠塚さん席に戻ってください。

相川君、結城さん、上野さん、順番に話を聞きますので、呼んだら、職員室まで来てください。……結城さん……


いい加減、ウソ泣き止めなさい」


そう言うと、相川君を伴って陽葵先生は職員室へと消えていった。



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