表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
11月 質の悪い奴ら
171/387

12 タチの悪い奴2

驚いた様に振り返る彼女は、


「え? 今、帰るところ。佐藤さんは?」


途端に笑顔で俺に答える。


「俺もかえるところだよ、一緒に帰ろうか」


「え?……」


目を伏せて動かない結城さん。その右手には透明の……定規が、三角定規が二つ握られていて、それを俺が後ろから声を掛けた瞬間に笑顔と引き換えに右手をお尻に隠すところを俺は見ていた。


……何だ? この()とこの状況……何だ?


「私、今日、お母さんが迎えに来るから、またね」


そう言うと、脱兎の如く自分の席に戻り赤いランドセルを持つと教室から出て行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ