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凪の始まり  作者: 樹本 茂
11月 質の悪い奴ら
162/387

3 雅さんの悩み2

しかし、


次の日も、そのまた次も、同じように雅さんは郷田さんに教わっては、俺が来ると消えていった。


「郷田さん、雅さん……どうしたんでしょうね」


郷田さんはそれと知らなければ、一見すると、ヒットマンのような、いかつい外見と、鋭い眼光を俺に向け、


「店長、お口は堅い方ですか?」


「口は堅いです。ハマグリ健ちゃんって言われてます。でも、煮るとパカッて開きます」


「………………」


ヒットマンが俺を凝視する。ホンの軽い冗談じゃないですか……イッツ、ジャパニーズジョーク……俺の心中の呟きをよそに郷田さんは、相変わらず、冗談じゃねぇと言う表情を俺に向けている。俺の知っている郷田さんなら、簡単に折れるとも思えないので、


「すいませんでした。口外致しません」


ヒットマンの望んでいるだろう答えを口にした。


「申し訳ございません。店長。それでは……」


と、郷田さんは、重い口を開くのだった。


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