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凪の始まり  作者: 樹本 茂
10月 けんたろーの旅路
151/387

22 おじさん1

「この辺りじゃないの?」


「そう、今日は修学旅行でここに来たの、それで………………」


ヤバい、喋っちゃった。


「どうしたの?」


えーと、どうするか………………


「そうか……しゃべっちゃダメだったんだね。ごめんね。訊いて」


私、どうしよう、地下鉄を降りた後、言われたことをサラっと破ってしまった。けんたろーに怒られる。まだ寝てるけど。


「………………そうか、おじさんはね。お嬢ちゃんと同じとこの出なんだよ。


……偶然……だね。


海が綺麗だよね。

夏も東京程暑くないし、食べ物もおいしいしさ、いい所だよ。


あの街を出て初めて分かったよ。


とってもいい所だったって、出て初めて………………


大切な事がわかった」


なんだろう? おじさんの話し声が小さくなって、それは、何かずっと昔の思い出を語る様に聞こえてきた。


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