表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
10月 けんたろーの旅路
148/387

19 当てるの?

そのおじさんは、目が悪いようだ。レンズ越しに見えるおじさんの目はとても大きく、メガネの縁を大きくはみ出してみえるくらいで、それでも、やはり、手探りでけんたろうーの身体をマッサージしているくらいだから、どのくらい見えるのだろう? さっき玄関に来た時や、部屋の中ではそれはあまり感じないのだが、電気を着けようとした時に手を前に出して、スイッチを一瞬探っていた事から、私はそのことに気が付いた。


「お嬢ちゃん、小学生かな?」


え?一発?私は大概、小学生に見えなくて、年齢を言って驚かれるのをフォーマットに生きてきた。ここ1年半くらい。日本にきてから。それなのに目の見えないはずのおじさんは一発であててきた。


「おじさん、なんで小学生ってわかったの?」


私は後学の為に聞いてみる。


「声でね。小学生くらいかなって思ったんだけど、違ったかな。違ってたらごめんなさい」


けんたろーをマッサージしながら、私に話す。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ