表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
10月 けんたろーの旅路
142/387

13 けんたろーの落とし方2

私は、子供リリィさんを発動して、わがままを通すことにした。子供に弱いけんたろーは絶対NOとは言わない事を知っているから。ずるい私は、けんたろーの落とし方マニュアル通りに進める。


甘えろ!


「嫌、一緒に行く」


私はけんたろーの袖を掴んで潤んだ瞳で見つめる。


「私、一緒に行く、けんたろーの辛いときに一緒にいてあげたい。だから、一緒に連れてって」


けんたろうーは、いい人だ。子供の頼みごとを無下にするような人間ではない。それを私は理解している。

顔のディスプレイに書いてあった。“僕辛いんです“という表示を私は感情を込めて読んだ。


健太郎の顔に“参ったな、こうなるとテコでも動かないってやつだ。時間も無い”と、表示されている。


「きっと、見てても楽しい気分にはならないと思うよ。見届けてくれるの? 俺の人生を……」


え?そんな重いはなし?しまった、東京に来てけんたろうーと二人きりになって嬉しくて突っ込み過ぎたかも、まずった。


でも、いいよ。そんなに私のこと信頼してくれているんなら……


「うん、ありがとう。けんたろーに私、寄り添うって決めてるから、私にその居場所をくれてありがとう」


なんか大きな話になってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ