表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の始まり  作者: 樹本 茂
9月 リリィさんと海(後編)
121/387

27 未海さん5

「どうする? 未海さんに会う? 俺が家まで一緒に行こうか?」


当事者でも何でもない俺が絡んでも全くいい事など無いと思う。でも、それはリリィさんが一人で未海さんの家に行って、未海さんのお母さんはどう思うか。一週間も娘を休ませている事が既に事の重大性が分かっているんじゃないかとも俺には感じられる。


これはどうするか……難しいな、俺にはかなり荷が重い。

そこに立ち会う理由がない。

ただの友達が一緒に行くにはあまりにも重い場面だ。


俺はどちらの側にも付けない。

そもそも、二人を合わせて何をさせたい。

未海さんに謝らせたい?

そんな事は全然思っていない。

それは未海さんがリリィさんに謝罪する様な事なのか?


俺はリリィさんには申し訳ないが、感情的には理解できるけれど、でも、それ以外で謝罪しなければならない理由があるとは思っていない。


すまないが、それが俺の本音だ。どんなに大切な友人でも、それ以上……俺には踏み込めそうにない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ