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凪の始まり  作者: 樹本 茂
9月 リリィさんと海(後編)
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20 不登校児の登校

月曜には早速、色々なところで動いてくれたらしい。何処までの解決になるのかは、事が事なだけに全部スッキリ解決とはいかないだろうが、それでも、リリィさんが、学校に通ってくるようになったのには大きな前進だ。


「陽葵先生!! 席替えしませんか?」


完ロリがいきなり、朝の会で、登校二日目のしょっぱなから、その牙をむきだした。


「私、背が大きいから、後ろの七音(ドレミ)ちゃんが可哀そうなんです。背、ちっちゃいし、私、後ろに行きます、っていうか……」


通路側の一番前に座る完ロリが吠える。

俺はなんだろう、リリィさんのこの後に出てくるセリフに胸騒ぎがした。


ヤな予感しかない。


「けんたろーの隣が良いです!」


あ!やっぱり言いやがった。俺の隣の大垣君が固まった。そりゃそうだよね。ピンポイントで来るもんな。席替えってさ、全員でやるもんじゃないの? なんでお前ひとりだけやろうとしてんだよ。


「篠塚さん、それじゃ、全員出席したらやりましょう」


陽葵先生が押し切られた。今日は、俺の前の推しロリ未海さんがお休みなので、来たらやろうという意味らしい。


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