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9 リリィさんの不登校3
俺は……今日、ここで、ケリをつける。
俺は……彼女を救える。
俺なら……彼女を普通の小学六年生に戻せる。
毎日、何も無いのに無為に防波堤で釣りをして時間を潰すべきじゃない。
12歳は12歳の感性で同年代の子どもと触れ合って大人になるべきで、決して、一人でひっそりと生活していいものでは無い。
俺の様になってはいけない。
今しか無い、今なら、俺は彼女を元の世界に連れもどせる。
それを確信している。
そして、それほど時間の余裕は無いとも思っている。
やるなら、今だ。
今しか無い。
俺の考えている事が絶対に正しい……はずだから!




