第24話
大会12日目剣術、武術第1試合
ビュジとヒュージの試合が取る行われる。
そしてこの試合からは剣術、武術共に魔法、スキルの使用の許可が下りている。
余談だが魔術の今までの試合方法だが同じ強度のシールドを張り中級魔法までの使用で先に割った方が勝ちだった、準決勝からはシールドを5枚、魔法も上級魔法まで使用可能、先に5枚を割った方が勝ちとなる。
まずはビュジの剣術の試合から。
対戦相手は3年1組フォーランド
フォーランドは片手剣二刀流を腰を落とした状態で大の字に構え『身体強化』と唱えた。
ビュジは既に上段に構え構えてたが、魔法は使わないようだ。
審判の『はじめ!』の声により両者詰め寄り、まずは試しとばかりに切り下げによる打ち合い、スピード、威力共にほぼ互角だった。
両者一旦離れて距離取ると、二刀流を両方共に上に構えた。
「二刀流の乱撃受けてみよ!」
フォーランドは宣言してから乱撃を放つ、それに応えビュジも乱撃でを放った。
ビュジは前回の試合と同じく10連撃、それに対し二刀流で放った乱撃は12連撃だった。
【ガギ、ギギギギギギギギギ!ズガ、ガ!】と2撃が胸と左腕に入ったがどちらも浅い。
ビュジはバックステップで離れようとするがフォーランドは追撃をする。
今度は右を正眼に、左を真横に構える、「剣嵐武!
次々と剣撃が繰り出される、それをビュジは剣で受けたり、かわしたりと反撃をしてこないことを、フォーランドは自分は二刀流で、しかも強化を使って反撃の隙を与えてない、と思ってしまった。
だからか1撃も入らない状態には少し苛立ち始める、その為少しずつ剣嵐武が荒くなってきた。
「残念だ、心が成長しきれてないのか、心技体がそろわねば真の強者にはなれない、そろそろ終わらせねばな。」
「反撃も出来ないくせに何を生意気なことを言っている!」
「なら受けてみよ、「覇鬼剛力50%」」
ビュジの筋肉が盛り上がり体回りが2割ほど大きくなった、と同時にスピード、受けた際の剣の威力が変わり、それまでこのまま一方的に攻められ終わるかと思われた状態から一変した。
ビュジ反撃の攻撃が出る様になった、それにより剣嵐武が更に乱れ既に技と言えないほどばらけていく。
「この程度で乱れるのでは修行が足りぬ!」
「クッ!」
フォーランドは体制を立て直すため離れようとするがビュジがそれを許さず更にスピードを上げ追撃をする。
フォーランドは追撃をかわす為に胴目掛け左右同時に攻撃を仕掛けたがこれは悪手となった、今まで二刀流の利点である手数の多さを捨てる行為だった。
フォーランドの右腕はビュジの左手で捕まれ、左の剣は下からの切り上げで弾き飛ばされてしまった。
覇鬼剛力50%のせいで斬撃力がけた違いに上がっていた為であった。
右の剣もビュジの左手の握力により放してしまい。
「参った。」と降参するしかなかった。
審判が「勝負あり、勝者ビュジ!」と宣言した。