第19話
5日目剣術第2試合
ジュデの出番だ、相手は2年7組サバア先輩だ。
サバア先輩は曲刀を2本、左右に持ち左は胸前で剣先を横にし、右は背中側、逆手で剣先は横に構えていた。
ジュデは両手直剣を右手に持ち軽く下段に構えている。
フィン「ジュデ~かっとばせ~ホームラン」と訳の分からない応援をしている。
ジュデ「野球じゃあないんだから。」
審判の『はじめ!!』と同時にジュデが一気に間合いを詰め剣でサバア先輩の左手の剣を切り上げで弾き飛ばす。
サバア先輩は右の剣を逆手のまま横払いしてくるが、柄頭で曲刀の腹に打ち込む、武器破壊の一撃となり。
審判『勝負あり!!勝者ジュデ』
フィン「ねえねえ、ボールは?ホームランは?」
ジュデ「だから野球じゃね~って。」
6日目武術第1試合
ユンが試合に出る、対戦相手は1年9組マーガだ、ヒュージとジュデは試合を見に来ていたが、対戦相手が出てこない。
時間になっても出てこない為、審判が『不戦勝により、勝者ユン』
マーガを応援に来ていた1年9組の生徒が慌てて競技場の応援席から出て行く。
ヒュージ「何かあったのか?」
ジュデ「調べてみる。」
ジュデは1年9組の生徒を追っかけて行った。
ややあって、ジュデが帰ってきた。
ジュデ「マーガだが、今朝誰かに襲われて、ちょっと前に教会に運び込まれた。」
ヒュージ「まさか?!」
ジュデ「覆面を被っていたから分からないらしい、後目撃者もいない、捜査はしているが犯人は見つからないだろう。」
ヒュージ「そうか。」
7日目剣術第2試合
ビュジの試合、相手は1年1組ゴンダ。
ビュジは前回と同じく構えておらず、ゴンタは両手直剣を天に剣を突き刺すようにな上に構えている。
審判が『はじめ!』の声でゴンタが「きょえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」と奇声を上げながビュジに向かい駆け出す。
「ちょぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~」の奇声と同時に会心の一撃をビュジに振るう。
ビュジはそれを紙一重に左に避けるがゴンタの一撃が石畳に触れると、【ドゴーン】と同時に石畳が数枚砕ける。
ビュジはバックステップで石畳の破片を避け、2mほど離れゴンタは同じように剣を構え対峙している。
ビュジは脇構えを構えた。
今度はビュジがジリジリと間合いを詰めていく、ゴンタは動かず剣を天に向け構えて、間合いに入った瞬間「ちょぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~」と同じ奇声を上げながらゴンタが一撃を振り下ろす。
それをビュジが右脇構えから「ふん!」との掛け声とともに切り上げる。
【ガキィン・・・ヒュユルルルル・カ!カラン、カラン】と音と同時に「参った。」とゴンタが負けを認めた。
ゴンタの剣が切られ、切れた剣先が石畳に落ちた音だった。