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犬の妖怪としての日々  作者: スカーレット
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第2話 まさかまさかの!?

今現在、私は立ち尽くしてしまっている。何故か神様として崇められているからだ!事の発端は数分前のこと


私はいつも通り散歩をしていた。そこで偶然にも崖から落ちそうになっている人間を見つけ、助けたのだ。そしたら、ありがとうございます!ついでに私共の願いを聞いて下さい!なんて言い出してな、それでついて行ったらこの様よ。その願いというのが、どうやら妖怪から守って欲しいという事だったらしいのだ。まぁ特にやる事もないし、私は許可した。そこには覚り妖怪がいて、言いたい事はわかってくれた。まぁ普通に喋れるんだがな。面倒だし、これくらいはイイだろう。翌週、早速妖怪の襲撃があった。しかしどれも弱小妖怪で、私の戦う時の姿を見て逃げてしまった。そのせいか神力がつき、1年もする頃にはすっかり妖力よりも多くなってしまっていた。

数十年間、私はこの国を守り抜いた。確か、邪馬台国とかいったか。卑弥呼という女王が死んだ後、私はその国から出た。ぶっちゃけ疲れたのだ。それからは適当にブラブラと歩き回った。どのくらい歩いたかわからない。しばらくして1人の鬼と出会った。かなりデカい。その鬼は私を見るや否や、勝負を仕掛けてきた。犬に勝負を仕掛ける鬼ってどうなのかねwまぁ戦いはした。で、勝った訳なんだけどさ、その鬼、椿は鬼達の長だったのだよ。それからはもう大変で。勝負を受け流すのにかなり体力を使ったよ。私は鬼の里に住まわしてもらった。まぁ適当なところで寝るだけなんだけど。そして100年くらいした頃かな、椿に呼び出されたんだわ。何事かと行ってみれば、家を造ったからそこに住めとさ。ありがたくもらったが、居心地が良くてずっとそこにいた。そんなある日、突然椿が訪ねてきた


「な、なぁ、子供を拾った場合ってどうすりゃいいんだ?」


ブゥゥゥゥゥゥゥゥ!


「ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...は、はあ!?子供を拾った!?そ、そんな事私に言われてもな」


犬の状態でどうやって吹き出したのか自分でも謎だがそんなことはどうだっていい。見ると、椿は小さい命を抱えていた。椿がデカい所為で赤ん坊が更に小さく感じる。その子にも角が生えているから、恐らく鬼だろう。鬼の子供の育て方なんぞ私に分かるか!


「あー、いやその、お前以外には言えんのだ。私の事をなんでも出来る完璧超人だと思い込んでるからな」


「そんな事知るかー!私は犬だぞ、人型の妖怪じゃないんだ。子供の育て方なんぞ分かるわけないだろ?」


「うーむ、確かにそうだな…よし、ならばお前もこの子を育てるのに協力してくれ。名前はー、そうだな、萃香、なんてどうだ?」


こうして、私と椿による子育てが始まった

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