独白
あなたは何を思うか
今までの人生、
大事なことを何も考えず生きてきた、
高校生になれば…、大学生になれば…、
社会人になれば…、
そうやって勝手に、自分にとって幸せな出来事が待ち受けていると漠然と期待していた。
当然、そんなことあるはずもなく、「まぁ、こんなもんだろ」とがっかりして、だらだらとした日常を送ってしまった。
人は、自分から変わろうとしないと変われない。
頭ではわかっているつもりでも、
結局、つもりであって、
本当の意味ではわかっていなかった。
つまらない人生だ―――、
と周りの環境のせいにして、自分が人生をつまらなくしていることに気づきたくなかった、
認めたくなかっただけだった。
変わりたいと願い、行動したこともたくさんあったけど、自分がどうなりたいか考えていなかった。
理想の姿はあるけれど、なれやしないと、挑戦することなく諦める、それの繰り返し。
前を向いて生きるなんて、聞こえは良いけれど、それは過去を振り返りたくないだけ、過去の自分から目を反らしているだけ。
過去の自分を知らないと、今の自分はわからないのに。
才能がある人が妬ましい、羨ましい、眩しい。
妬ましいのは、自分が恵まれない環境にいると勝手に決めつけているから。
羨ましいのは、たくさんの人に認められてるから。
眩しいのは、自分が余りにもみすぼらしく、惨めだから。
才能がある人、努力している人には目をむけないまま…。
他人と自分を比べるのが当たり前になって、自分に基準を置くことなんて考えつきもしなかった。
自分は悪くない、周りの見る目がないだけだと、考えるのを止め、殻にこもり、自分だけの世界に溺れる。
かわりたい…、強くなりたい…、笑い合いたい…、
認めてほしい…、気づいてほしい…、
見つけてほしい…、
救いはどこに…
誰か……、
わたしを……、
――――たすけて。