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負けず嫌いな優等生のVRMMO  作者: ふぐちゃ
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学校での二人

入学して2日目ということもあってかこの日も授業はまだ始まっていなかった。


どうやら今日は自己紹介をするらしい。


「滝本直輝です。趣味は弓道です。宜しくお願いします。」


何気ない挨拶文だったが女子にはなにかあったらしくヒソヒソと直輝について話をしていた。


「ねぇねぇあの滝本くんっていう人、すごいイケメンじゃない?」


「うん、たぶんこのクラスで一番カッコいいかも。」


俺はその女子たちの後ろの席だったので何を話してるのか聞こえてきた。


確かに直輝は中学の頃からモテていた気がする。


バレンタインの日にはどこに行ってもチョコレートを渡されていたのを直輝の横で常に見ていた。


そのせいか直輝は中学では「歩くチョコ」と言われていた。


俺が一番悲しく思ったのは直輝にチョコレートを渡すついでに女子が俺にも渡してきたことだ。あれはなかなか悲しかった。うん。


そう、瞑想しているうちに俺にも自己紹介の番が回ってきたようだ。俺が立つと全員が後ろを向いた。


「大和蓮弥です。趣味は弓道です。宜しくお願いします。」


俺は直輝と同じ趣味を言うことにした。一応、直輝と弓道は昔やっていたので弓道でいいだろうと思った。


そんな自己紹介も終わり担任が「みなさん1年間宜しくお願いします。」と言い終わると同時にチャイムが鳴った。


直輝が席を立って俺の方を見てこっちに来ようとしていたが既に直輝の周りには女子たちが集まっていた。


直輝が俺の方に手を伸ばして助けを求めているようだったが、あえて無視してトイレに向かった。


「goodluck直輝」


今日は授業が無かったため昼前に学校が終わった。


どうせ直輝は女子に絡まれて俺とは帰れないだろうと思い俺は帰路についた。


NLGは今日の12時からなので家に着くまでには間に合うだろうと考えていた。


「楽しみだNLG」


そう呟いていると後ろから「ハァハァ」という息遣いと[タッタッタッタ]という足音が聞こえ「なんでこんな真っ昼間に変態がいるだよ」と思った。


「蓮弥!」


すると変態から声を掛けられた。


振り返ってみると、どうやらその変態は直輝だったようだ。まぁだいたい分かっていたけど。


「ん?なんだ歩チョコか」


歩チョコとは歩くチョコレートの略で俺が直輝に皮肉を言うときによく使うあだ名だった。


「ハァハァ蓮弥俺を置いてくなんて酷くね!?」


「イチャイチャは済んだのか?」


「する訳ないだろ!というか、俺が毎回助けを求めてるの分かってるくせになんで逃げるんだよ」


「許せサ○ケ」


「まぁなんとか撒いてこれたからいいとして次は助けてくれよ?」


「わかったよ」


「蓮弥、いよいよだな。」


「ん?なにが?なに漫画みたいな格好つけたセリフ言ってるんだ?」


「おいっ!分かってるだろ、空気読めよ!」


「なんかウザかったから」


「NLGだよNLG、今日の12時からだろ」


「あぁ、そうだな。」


「俺は蓮弥の職業が見たくてソワソワしてたよ学校に居るとき」


「まぁそれは会ってからのお楽しみだろ?」


「そうだな、蓮弥だからなーどんな職業か想像つかないよ」


「そんなに大層なもんじゃないぞ。家着いたからじゃあ、今日の12時にオートラス草原で」


「おっけー、オートラス草原ね。」


そう会話を終わらせ、二人は別れた。


家に着いた時刻は11時半頃だったので蓮弥は冷凍庫からレンジで温めて食べるナポリタンスパゲッティーを取り出しレンジで温めて食した。


食べ終わった時にはちょうどいい時間になっていたのでVRMMOの装置を頭に着けた。


ようやく待ちに待ったNLGを始められると思うと気持ちが高まり鼓動が早くなるのを感じた。


そして12時になり意識をゲームに移した。





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