二人の優等生
こんにちはふぐちゃです。
初めての投稿、処女作ですね
この作品は主人公が最強になってゲームを楽しむことを目指す。+リアル優等生も目指してます。
文章力があまりないので訳の分からないことを書くかもしれませんがどうか温かい目で見ていただければと思います。
桜が散り始めたその道を少年は気だるげに歩いていた。
「あぁゲームがしたい」
ゲームをしたことがある人ならほとんどの人がそう思ったことがあるような至って普通な言葉を少年は呟いた。
「入学して2日でそんな言葉を聞くなんて……はぁ~学友として先が思いやられるよ蓮弥」
俺に呆れてるのは幼馴染みの直輝だ。
親同士が昔からの友達で、しかも家も近所。だから今こうして一緒に歩いて通学しているわけだが
「本音だから仕方ない。」
直輝は幼馴染みということもあって俺が本音で話せる数少ない相手なのだ。
「で?ゲームといえばNLGが今日からだったよな?」
「あぁそうだな。」
NLGとはニューライフゲームの略で剣や魔法が存在する世界。俺たちが高校に入学したその日に発売されたVRMMOでいよいよ今日からサービスが開始されるのだ。
「蓮弥は職業何にしたんだ?」
「そういうお前は何にしたんだ?」
「ふっ、聞きたいか?そんなに聞きたいのか?いいだろう教えてやろう俺が選んd『いや、やっぱいいわ』っておいっ!今言うところだったのに!」
「ウザかったから。」
「辛辣!ガク」
「冗談だ、はやく言え」
「はいはい、わかりましたよ狩人です狩人。」
「なるほど身体スキャンで決めたのか」
「その方がなんか面白そうだったしな」
職業は職業を選ぶ時にあらかじめ存在する項目から選ぶのだが、身体スキャンは身体情報を読み取ってその人に合った職業をAIが選んでくれるのだ。
ちなみにあらかじめ存在する職業は
騎士 盗賊 魔法使い 僧侶 拳闘士 鍛冶士
がある。
ネットの掲示板などで調べたところ騎士と魔法使いに就きたいという人が群を抜いて多かった。
「蓮弥は職業何にしたんだよ」
「そろそろ学校に着くぞ。」
直輝とNLGの話をしているうちに学校の目の前まで来ていたようだ。
「話を逸らすなって」
「そろそろ切り替えるぞ。職業ならNLG内で会ってからのお楽しみってことで。」
「おっけー。んじゃ、切り替えますか。」
蓮弥と直輝は優等生として中学でも有名であった。
二人だけで居るときはこうして雑談をしているのだが、他の生徒が近くに居るときは優等生として振る舞うと昔から二人の中で決めているルールなのだ。
二人に「何故、優等生であろうとするのですか?」とジャーナリストが聞いたのならば二人は声を揃えて「だって、その方がカッコよくね?」と言うであろう。
二人はそういう中二病的考えの持ち主だったのだ。
「高校でも上手くいくといいな蓮弥」
校門を通るときに直輝はそう蓮弥に言った。
「そうだな。直輝も上手くやれよ?」
「わかってるって」
蓮弥と直輝が通う学校は国立東京高等学校という日本で一番の東京大学への進学率が高い学校であった。
そんな高校に合格できた時点で優等生というレッテルを貼られることは目に見えていた。
しかし二人はその高校でも優等生であり続けようと考えていた。