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「やあガーダー、災難だったね、また今回もアリスシステムが謎の攻撃を記録してくれたよ」
ガーダーは一週間意識を失い入院していた。
そして今の所後遺症もなく、ウェーバーと面会していた。
「あの最後の攻撃が分かったのか？それにしてもやつらやはり技術力をまだ持っていたな。見事に再生機能までハッキングされ1時間ご丁寧に再生は封印したと表示されたそうじゃないか？」
「それに関してはやっぱり並列世界からのハッキングだと思うよ。今回のアリスシステムの記録には干渉波の紋様が憶測だけど出ていた。たぶん無限に無限をリンクさせてさらに無限をリンクさせてさらに無限をリンクさせて…この繰り返しを無限に繰り返した結果のデータだと思う。データがあるから感覚で確かめられるけど怖くて確かめられなかったよ。廃人にはなりたくないしね。何度見ても解析不能なデータだったよ。憶測だけは付けたけど」
「よく分かったな。そうか道理で激しい頭痛がしたはずだ。頭痛で憶測をしたな？ウェーバー。そして今後どうなる？対抗策は？宇宙生命体も同じ領域だとやつらは言いたいのだろう？」
「軍に提出ならした。たぶん、新人類計画をまた再発動させるんだと思う。人類が耐えられるようには同じく無限のリンクをするしかない。機械で無限同士のリンクを行う基本理論を提出したから機械からアプローチするなら、最後にソレイユが架空の理論として提出した自由に定義できる魔法の物質の創造理論を完成させて意識量を増やすしか無いね。ご丁寧に最後の理論は反乱後にもたらされた物だ。可能性は有る」
「何かもお見通しで技術力を渡すのに躊躇が無いとは…。宇宙生命体とはそこまでなのか…。反乱後やつらは武器を一時的に無力化するだけで去って行った。やつらの世界を一つにする目的はどうなったのだ？」
「アメリカ連邦が堂々と世界連邦同盟宣言をしたよ。このタイミングで。これから宇宙生命体の恐怖を発表するとともに新人類計画の公表と軍内部以外での措置も行う予定だとさ。ソレイユがいるから安全だと発言してる。ソレイユの科学力も公表する気らしい。戦闘結果を」
「宇宙生命体の恐怖を言うならソレイユが居るから安全だとは皮肉だな。それにしてもここまでの科学力だ。一連邦が持つだけで反物質爆弾戦争になった可能性もある。アメリカ連邦は賢い選択をしたのだな、まさか技術を世界に流すとは。ソレイユは見逃したが反乱した以上これ以上の科学力は望めん…いやまだ流してくれたか」
その後人類は五年間何もなく過ごし宇宙にまで進出した。
当然宇宙連邦が生まれ、新人類と新人類を否定する旧人類側に二分された。
機械を魔法の領域に到達させればいい。
人類が力を持つのは秩序として混乱を招き愚行だと旧人類は宣言したのだ。
旧人類派は宇宙にまで逃げ、力を備える…。
