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その花 第二章 : 天堕の刻 6



「つまり、さっきの電撃銃はネスクで開発したNCWなんだ。エネルギースーツと一緒に装備することで熱線銃としても使える。本来はそっちが正しい使い道なんだが、それだと威力が強すぎて用途が限定されてしまう。だから、普段は暴徒鎮圧用の電撃銃として使えるように再設計されたんだ」



 車の運転席に座る久能が、後部座席に座る花と砂理に得意げな顔で説明した。


 久能はハンドルを握らず、鷹揚おうように腕を組んでシートに寄りかかっている。自動操縦の車はハンドルをときおり小さく動かしながら、交通量がほぼゼロの道路をひたすらまっすぐ走っていく。


「えっと……そのNCWって、どういう意味なんでしょうか……?」


 砂理があまり興味なさそうにおずおずと口を開いた。久能の話が終わったみたいなので、何か訊かなくてはいけないという義務感からだ。しかし、隣に座る花は興味がないことを隠そうともせず、あくびをしながら窓の外を眺めている。


「お。そいつはいい質問だ」


 しかし久能は二人の様子に気づきもせず、うきうきとした口調で答え始める。


「NCWってのは、ネクストジェネレーションタイプ・コンバット・ウェポンリィの略称だ。ちなみに電撃銃の本来用途は熱線銃だから、名前はヒート・レイ・ガンで、略称はHRG。エネルギースーツの略称はNESで、その意味は――」


「それより、なんでここ、車が一台も走ってないの?」


 不意に花が窓をノックしながら久能に訊いた。


「幕張の第一エリアを出てからもう十分以上も経っているのに、一台も車が走ってないって、ちょっとおかしくない?」


「お。それもいい質問だな。その理由は二つある」


 話に割り込んだ花に久能は気を悪くすることなく、指を一本ずつ立てながら言葉を続ける。


「まず一つ。ネスクの住民は自動車を所有できない。そしてもう一つ。自動車を使う必要がほとんどないからだ」


「はあ? 車を持っちゃいけないって、それはさすがに厳しくない?」


「逆だよ」


 花の反射的なつっこみに、久能はどことなく嬉しそうな声で答える。


「たしかにネスクの外では何百万円も払って車を買って、車検や駐車場代に何万円も使って維持して、さらにしょっちゅう燃料を購入して、毎月けっこうな額の保険料を支払うのが一般的だが、そこまでして車を持つ必要が本当にあると思うか? 個人で自動車を所有するのは、社会全体として見るとただのマイナス要因でしかないんだよ」


「でも、車がないと買い物だって大変でしょ」


「たしかにそういう面はある。だからネスクでは必要に応じて、二十四時間いつでも自動運転車を使用できるシステムになっている。ホテルを出る前に係員から受け取った端末があるだろ。あれでいつでも車を呼ぶことができる。だからわざわざ個人で車を持つ必要がないんだよ」


(端末って、これね)


 花は膝に置いていた電子端末を手に取った。ネスク専用のスマートホンだと聞いている。ネスクではこの端末と、昨日渡された電子ブレスレットが住民である証明になるらしい。そしてこの二つさえあれば、生活に不自由はないそうだ。


「……そうね。たしかに車を買う必要がないってのは効率的なシステムかも知れない。でも、もう一つの理由、車を使う必要がないってのはどういうこと?」


「そのまんまの意味さ」


 久能は軽く肩をすくめ、後部座席の砂理を振り返る。


「えっと、桐島さんだったな。ネスクには七つの基本ルールがあるんだが、覚えているかい?」


「あ、はいっ」


 訊かれて砂理は慌てて答える。


「えっと――助け合い、マナーを守る、差別の禁止、暴力の禁止、投票の義務、労働の義務、それと、健康管理の義務です」


「そうそう、そのとおり。つまり、ネスクの住民は健康に気をつかっているから、よく歩くんだよ。だから買い物の時もみんな歩く。一人で持てないほど大きな物は配達してもらえるし、ネスクのイントラネットでネットショッピングもできるから自分で車を呼ぶ必要もない。逆に言うと、歩いて買い物もできない人間はネスクで暮らす資格がないってことさ」


「はあ? 資格がないって、そんなこと言ったら病人とか高齢者はどうなるのよ。歩いて買い物に行けない人なんていっぱいいるでしょ」


「いないよ」


 久能は即答した。


「たしかに先天性の病気などで歩けない人はいる。しかし、大多数の人間はそうじゃない。健康に気をつかって生活すれば、ほとんどの人間は死ぬまで歩いて買い物に行ける。いいか? 好き勝手に酒を飲んで、タバコを吸って、カロリーの高い物を食べて、運動もせずに、それで病気になりました、年を取ったので歩けません、だから社会保障で面倒を見てくれ――って、そんなバカな話がまかり通る方がおかしいんだ。『自由』と『不摂生ふせっせい』を勘違いしている人間に、生きる資格なんてないんだよ。違うか?」


「それは……」


 花は思わず言葉に詰まり、口ごもった。


 生きる資格がないというのは、さすがにひどい言い草だ。しかし、自堕落に生きておきながら社会保障に甘えるというのは、たしかにみっともない生き方だと思うし、そんな人間のために反論する気にはとてもなれない。


「まあ、たしかに言い方はちょっとキツかったかもしれないが、毎日を健康に生きられるというのは、とても幸せなことだと俺は思っている」


 久能は再び前を向き、シートに寄りかかって言葉を続ける。


「健康ってのは、酒を飲むことよりも、タバコを吸うことよりも圧倒的に幸せなことだ。だから健康管理の義務ってのは、人間が幸せになるためには必要なことなんだ。それに文句を言う奴ってのは、自分の頭がおかしくなっていることに気づいていない病人なんだよ」


「……悪かったわね。頭のおかしい病人で」


 花はふてくされて頬を膨らませた。その顔をチラリと見て、久能は肩をゆすって笑い出す。


「飽海さんは大丈夫だよ。そうでないと移住審査には合格しないからな」


「あ!」――不意に花が声を上げた。「そういえば、移住審査に落ちた人はどうなるの? やっぱりネスクの外に放り出されるの?」


「いや。全員ネスクで受け入れるよ」


 え? ――花と砂理は思わず見つめ合って首をひねった。


「ネスクは日本人なら誰でも受け入れる。だから、彼らにはメンタルケアを施して、移住審査に合格するまで面倒を見るんだ」


「メンタルケアって、心理カウンセリングのこと?」


「そんなもんだ。さっき見ただろ? キミたち以外の移住希望者は、精神が少しおかしくなっているんだ」


 久能は自分の頭をつついて話す。


「彼らは苦しい生活が長すぎて、心が疲れ切ってしまったんだよ。それは可哀想なことだと思うが、あのままネスクに迎え入れたら必ず住民とトラブルを起こす。だから予防措置的に専門の施設で保護して、メンタルケアを施すんだ。衣食足りて礼節を知る――って言うだろ? 誰だって心が落ち着けば、あんな暴動はしなくなる。それを確認してから、改めてネスクの住民として受け入れるのさ」


「そういうことだったんですかぁ」


 砂理が胸に両手を当てて、安堵の息を漏らした。


「花さん。ネスクって、やっぱりいいところだったんですね」


「……さあ。それはどうかしら」


 砂理の言葉に、花は不機嫌そうに表情を曇らせる。


「実際に暮らしてみるまでは何とも言えないわね。昨日も言ったけど、たぶん家は古くてボロくて狭くて臭くて壁の薄い集合住宅で、食事もギリギリの最低限。洋服だって古着ばかり。しかも車を持てないってことは、他にもいろいろ制限があるに決まっている。今の段階では、さすがに手放しで『いいところ』なんて言えないわね」


「あっはっは。やっぱりあんた、面白いな」


 不意に久能が楽しそうに声を上げて笑い出した。


「ネスクに来るのは大抵二種類の人間と言われている。悲観的か楽観的か、そのどちらかだ。あんたみたいなタイプは本当に珍しい」


「なによ。わたしみたいな悲観的すぎる人間は滅多にいないってこと?」


「逆だ」


 久能は肩越しに花を指さした。


「あんたは楽観的すぎる。それを覆い隠すように、悲観的なことを口にしているだけだ。本当に悲観的な人間は、身をていして誰かを助けたりなんかできない。逆に楽観的な人間は、物事を良い方に捉えようとする。つまり、人に優しくできるのは楽観的な人間なんだよ」


「なによそれ。楽観的の概念、ちょっとおかしくない?」


「別にいいだろ。これは俺の考え方だからな」


 久能は軽く片手を上げて小さく振る。


「とにかく、移住審査に合格したあんたたちは、他の奴らに襲われた時にお互いをかばい合った。特にあんたはその細い体で、その子の盾になろうとした。そんな心優しい人間が、そんな悲観的なことを口にするのはあまり似合わないな――って思ったのさ」


「はあ? それ、ほめられてるのか、けなされてるのか、よくわからないんだけど」


「それはもちろん」――久能はクルリと振り返り、花の顔に指を向ける。「ベタボメさ」


「あっそ。それはどうも」


 花はふいっと横を向き、再び窓の外に目を向ける。すると砂理が花に小声でささやいた。


「……花さん、花さん。どうかしたんですか? なんだかちょっと、とげとげしい感じがするんですけど……」


「……ごめんね。さっきの暴動で、まだ少しショックが残っているみたいなの」


「あ……そうですよね。すみません……」


 砂理は悲しそうに顔を曇らせ、押し黙った。花は胸の内でため息を吐き、ひたすら窓の外を眺め続ける。それからすぐに車は速度を落とし、きれいに整備された路肩に停車した。


「はい、お待たせ。古くてボロくて、狭くて臭くて、壁の薄い集合住宅に到着だ」


 ドアを開けた久能はわざとらしく明るい声を発し、車を降りる。花と砂理も続いて車を降りたが、そのとたん、すぐそばにある建物を見て目を丸くした。


「……え? なにこれ? わたし、ここに住むの?」


「ああ、そうさ。桐島さんは学生寮に住んでもらうけど、飽海さんの家はここだ。イメージどおりだろ?」


「イメージどおりって……」


 花はふらりと歩いて足を止め、目の前に建つ集合住宅を呆然と見上げた。それは三階建ての立派なマンションだった。あまり大きくはないけれど、外壁は洒落た赤レンガ調で、エントランスには色とりどりの花が咲く、きれいな花壇が設けられている。


「なにこれ? 明らかに新築マンションじゃない」


「そりゃそうさ。移住審査に合格した人は、大抵新しいマンションに住んでもらう。これから長く暮らすことになるんだから、家はきれいな方がいいだろ?」


「わぁ。きれいなおうちでよかったですね、花さん」


 砂理が花を振り返り、嬉しそうに微笑んだ。


(それはまあ、そうだけど……)


 花は呆気に取られながら周囲の景色に目を向けた。きれいに整備された道路と歩道は幅が広く、ゴミ一つ落ちていない。左右を見ると、じゅうぶんな間隔を取って同じような真新しいマンションが建ち並んでいる。


 こんにちは――。


 不意に、若い女性が花たちに会釈しながら通り過ぎた。さらにジョギングしているカップルも、野菜を詰めたエコバッグを持つ中年女性も、みな微笑みながら会釈して通り過ぎていく。誰もがきれいな服を着て、穏やかな表情を浮かべている。


「さあ、部屋に行こうか。桐島さんも見たいだろ?」


 久能がエントランスに向かって歩き出すと、砂理も明るい返事をしてついていく。花は一瞬遅れて気を取り直し、慌てて二人を追いかけた。


「……ごふ」


 花の部屋は二階の角の201号室だった。そして部屋に入ったとたん、花の口から奇妙な声が漏れて出た。昨夜宿泊した高級ホテルとまではさすがにいかないが、まるでモデルルームみたいになんでもそろった部屋だったからだ。


 2LDKのフローリング。広い寝室には大きなベッド。広いリビングにはテレビとソファとローテーブルに、ダイニングには食事用のテーブルと椅子もそろえてある。広い洋間には机と椅子とデスクトップパソコンに、ノートパソコンも置いてある。クローゼットもじゅうぶんな広さがあるし、小さいながらもベランダ付き。他にも冷蔵庫にエアコンに、乾燥機付きの洗濯機まで備え付けだ。


「わぁ~、きれいなお部屋ですねぇ~」


 砂理は大喜びで家中を歩き回り、戸棚や靴箱、冷蔵庫を開けて中をのぞきまくっている。


「マンションだから、壁もそんなに薄くないと思うぞ」


 久能が意地悪そうに微笑みながら、壁を軽くノックした。


「ま……まあまあね」


 花は軽く唇を尖らせて、久能から目を逸らす。それからトイレと風呂場をじっくりのぞき、キッチンシンクの蛇口から水を出す。きれいな水が勢いよく流れ出し、新品のシンクを濡らしていく。


(ぬぅ……。文句のつけようがないわね……)


「どうだい? 文句のつけようがないだろ?」


 キッチンカウンターに近づいてきた久能がニヤニヤと笑っている。花はコノヤローと思いながら、カウンターの表面を指でなぞった。ホコリの一つでもあったら無理やり文句を言ってやろうと思ったが、残念ながら清掃も完璧に行き届いている。


 しかも足元に目を向けると、システムキッチンには食器乾燥機とオーブンまで備え付けだ。花が以前から欲しかった高級機種だったので、小売希望価格は大脳皮質に刻まれている。はっきり言って、どちらもそれなり以上のお値段だ。


「ま……まあまあね」――花は思わずごくりと唾を飲み込んだ。


「どうやら気に入ってもらえたようだな」


 久能はカウンターに小さな金属製の箱を置き、ふたを開けて花に向けた。見ると、銀色の腕輪が二つ並んで収まっている。移住審査の時に渡された電子ブレスレットと同じものだ。


「これは予備の腕輪だ。この腕輪はウェアラブルデバイスで家の鍵にもなっているから、失くしたり壊れたりした時のために保管しておいてくれ。金庫は寝室のベッドサイドにあるから」


「あっそ。至れり尽くせりね」


 花は軽く両手を上げて肩をすくめた。



「――それじゃあ、花さん。わたしも生活が落ち着いたら、遊びにきますね」


 マンションの前まで砂理と久能を見送りに出てきた花に、砂理は手を振りながら車の中に入っていく。花も笑顔で返事をして、手を振り返す。それから二、三歩離れて距離を取り、後ろに立っていた久能に低い声で話しかけた。


「……ねえ。なんですぐに助けなかったの?」


「さて。なんの話かな?」


「とぼけないで」


 花は車内の砂理に背中を向けて、久能をまっすぐにらみつける。


「わたしたちがホテルのロビーで襲われた時のことよ。あなた、やろうと思えばわたしが殴られる前に、あの男を取り押さえることができたでしょ」


「それができなかったから、ああいう事態になったんだが」


「嘘つかないで」


 花は久能の腰の電撃銃を指さした。


「そんな銃を持っているってことは、ああいう事態になることを予想していた証拠じゃない。あなたさっき言ったわよね? ネスクに来るのは楽観的か悲観的な人間だって。つまりあなたは、ネスクにやってくる人間がどういう性格なのかをよく知っている。ということは、暴動が起きることも当然予想できていたはず。もっとはっきり言えば、移住審査の結果を発表するたびに、ほとんど毎回暴動が起きているんでしょ」


「さあて。それはどうかな」


 久能は笑みを浮かべたまま、軽く肩をすくめてみせる。花はさらに眉を寄せて顔をしかめる。


「あくまでシラを切るのなら、わたしが答えを言ってあげるわ。あなたたちは暴動が起きる様子を観察して、誰がどんな性格なのか、細かく分析したかったのよ」


「ほう? そんなことをして、なんの意味があるんだ?」


「決まっているわ。移住審査よ。移住審査の合否ごうひを伝えて、誰がどんな行動に出るのか、それを観察するまでが審査だったのよ」


「それはさすがに考えすぎだろ」


「あんまり馬鹿にしないでちょうだい」


 花は久能の胸を指でつつく。


「そんな言葉を信じるのはよっぽど素直な人か、砂理ちゃんみたいな子どもだけよ。まったく。なにが『助けるのが遅くなった。俺の判断ミスだ』――よ。あのメガネのオジさんが大怪我するギリギリのタイミングを見切っていたんだから、むしろあなたの判断力は高すぎよ。あなた、本当はただの警備員じゃないんでしょ」


「おやおや」


 久能は呆れたような、それでいてどことなく嬉しそうな笑みを浮かべて頬をかいた。


「残念ながら、俺はただの警備員さ。正式には治安維持局のネスク警備隊、通称『ネスクガード』の一員だけどな」


「ふーん。ネスクでは警察じゃなくて、警備隊がトラブルに対処するってわけね」


「ま、そういうこった。だけど俺が教えられるのはここまでだ。ネスクについての細かいことは、あんたのガイドに訊いてくれ」


「ガイド?」


「新しい住民には、専属の案内人が一人つくことになっているんだ。明日にでも顔を出すはずだから、ネスクについての疑問はすべてそいつに質問してくれ。それと――」


 久能は花の肩に手を置き、耳元でささやいた。


「頭がいいのはけっこうだが、あまり嗅ぎ回らない方がいい。頭がよすぎると、それだけ悩みごとも増えるからな」


「なによそれ。どういう意味?」


「さあな」


 久能は花の肩を軽く叩き、運転席に入っていく。車はすぐにゆっくりと動き出し、砂理は花に向かって微笑みながら手を振り始める。花もなんとか笑みを浮かべ、手を振り返す。



「……なによそれ」



 車が見えなくなったとたん、花は真顔で呟いた。それからゆっくりと振り返り、マンションのエントランスに足を向けた。




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