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その花 第五章 : 天満の刻 2



「それじゃあ花さん。メリークリスマス!」



 夕方の六時前――。薄い星がまたたく夜空の下を、こぼれんばかりの笑みを浮かべた砂理が明るいショッピングモールの入口へと駆けていく。


「メリークリスマス――」


 学生らしいピーコートに赤いマフラー姿の砂理の背中に、花も笑顔で手を振りながら声をかける。


 砂理が駆けていく先には、やはりピーコート姿の女の子が立っている。砂理の親友の郁音いくねちゃんだ。二人は花の方に頭を下げてから、大勢の人で賑わうショッピングモールに入っていく。これからフードコートで一緒に夕飯を食べるそうだ。


(わざわざクリスマスプレゼントを届けにきてくれるなんて、かわいいわね)


 花は手の中に目を落とす。たった今、砂理からもらったストラップが二つある。一つはピンク。一つはブルー。どちらも砂理の手作りで、フラワーのアクセサリーが付いている。『色違いのおそろいだから、青い方はカレシさんに渡してください』――と、そう言われた。


「こんなに嬉しいプレゼントは初めてよ。ありがとね、砂理ちゃん」


 クリスマスの飾り付けがされたショッピングモールを見上げ、花は目元を和らげる。それから幕張の高層ビル群へと足を向けた。


 すぐそばに東京湾が広がっているので、ときおり冷たい陸風が穏やかに吹き抜ける。花は白い息を吐きながら、足早に立体歩道をひたすら進む。そうして三ブロック先の高層ホテルに到着すると、久能がロビーで待っていた。


「あら。今日は早かったのね」


「俺が遅刻したことなんてあったか?」


「二回に一回は遅刻してるじゃない。ま、仕事だから許してあげるけど」


 花は久能の頬を指でつつき、腕を組んでエレベーターホールに向かう。


 最上階でエレベーターを降りた二人は予約していた高級レストランに入り、クロークにコートを預け、奥の席に案内される。パーテーションで区切られた一角には四人掛けのテーブルがあり、ガラスの壁の向こうには幕張の夜景が広がっていた――。


「あら、いい眺めじゃない。こんな席、よく予約できたわね」


「まあな。ちょっとしたコネがあるのさ」


 久能はライトアップされた街と、暗い東京湾に目を向ける。


「夜景を見ると任務を思い出すから、俺はあまりきれいだとは思わないけどな」


「任務って?」


「前に話しただろ? 空挺くうていだよ。俺は陸上自衛隊の空挺部隊にいたからな」


「ああ、あれね。夏の砂浜でよく見かけるビーチパラソルみたいなヤツにつかまって、輸送機から飛び降りるお仕事でしょ?」


「あれは強襲用ドローンの『サイレント・ビー』だ。大きさは似ているがパラソルの形ではないし、値段もぜんぜん違う。一本一千万以上のビーチパラソルなんかないだろ」


「そんなビーチパラソルがあったら、置き引きが心配で海に入れないわね」


 花はくすりと笑い、砂理から受け取った青いストラップと、茶色いリボンが巻かれた長細い小箱を久能に手渡す。


「はい、クリスマスプレゼント。ストラップは砂理ちゃんの手作りよ。わたしとおそろい」


「ほう。そいつは嬉しいな」


 久能はスーツの内ポケットにストラップをしまい、小箱を見つめる。


「こっちはなんだ?」


「わたしからのプレゼント。鼻毛カッター。ガッツリ深剃りできるヤツよ」


「それは実用的で嬉しいが、俺、鼻毛出てたか?」


「たまにね」


 言われて久能は肩をすくめ、テーブルに箱を置く。それから自分も高級そうな白い小箱を花に手渡す。


「これは俺からのプレゼントだ」


「あら。もしかして指輪?」


 箱の大きさで花にはすぐに察しがついた。しかし中身を見たとたん、思わず目玉が飛び出しかけた。なんとプラチナのダイヤモンドリングだ。


「えっ!? なにこれ!? まさかダイヤ!?」


「ああ。マリッジリングだ。結婚しよう」


 ごふ――。


 花は奇妙な声を漏らし、フラフラとあとじさった。


「け……結婚って、わたしたち、付き合ってからまだ四か月しか――」


「俺は本気だ」


 久能は真剣な表情で、花をまっすぐ見つめて言葉を続ける。


「俺にはおまえしかいない。おまえに相応しい男は俺だけだ。覚悟を決めろ」


(な……なんという強気なプロポーズ……)


 花はさらにタジタジと後ろに下がる。すると不意に、久能の背後に月が見えた。高くて遠い、黄色い月だ。その瞬間、花は思わず両目を見開いた。


(ああ……。そういえば、ネスクに初めて来た日もあんな月を見たわね……)


 ホテルの一室で、ブランデーのグラスを月に掲げた光景が脳裏に浮かぶ。久能を初めて部屋に招いた夜も、月がきれいに輝いていた。


 人生はどう転ぶかわからない――。どちらの時もそう思った。


 そうね……。流されるぐらいなら、自ら飛び込む勇気を持つべきなのかもしれない――。


 花は久能をまっすぐ見つめた。久能は今、勇気を持って飛び込んだ。ホテルのダイニングバーで花を誘った時もそうだった。久能はいつも未来に向かって全力を出している。そんな人が本気で想いを伝えているのだ。だったら、今さら尻込みなんかしていられない。そんなショボイ女になんか絶対になりたくない――。


(……いいわ。結婚でもなんでもしてやろうじゃない。というか、むしろ望むところよ!)


 花は瞬時に覚悟を決めた。腹をくくり、目に力を込めて久能を見つめる。そして口を開きかけたその瞬間――久能が先に動いた。


「おっと悪い」


 久能は携帯端末に目を落とした。


「どうやら兄貴たちがロビーに到着したらしい。ちょっと迎えに行ってくる」


 ……ほえ? 


 花はポカンと口を開けた。たしかに今夜は久能の兄弟を招いて食事をする約束だったが、まさかこんなタイミングで席を外されるとは思いもしなかった。


「ちょ、ちょっと待って。返事がまだ――」


「ああ。戻ったら聞かせてくれ」


 そう言い残し、久能はさっさと姿を消した。花は呆然とテーブルに寄りかかり、ガックリと肩を落とす。


「もぉ、なんなのよ……。せっかく覚悟を決めたのに……」



「――ああ。やっぱり飽海さんでしたか」



 え?



 不意の声に、花は慌てて振り返る。するとパーテーションの向こうから、高級スーツに身を包んだ中年男性が近づいてきた。黒い髪を長めに伸ばしたその男を見たとたん、花は思わず息を呑んだ。


「えっ!? ほ、法条知事!?」


 にこやかに微笑むその男は、ネスク知事の法条牧夫だった。


「君と直接会うのは初めてですね、飽海花さん」


「はっ、はい! こんばんはです!」


「ああ、そんなに緊張しないでください。私は愛人とディナーを食べに来たのですが、たまたま君を見かけて挨拶に寄っただけですから」


「そ、それはどうも恐縮です……って、え? 愛人?」


「ええ。愛人です」


 パチパチとまばたいた花に、法条は軽く微笑みながら椅子に座り足を組む。そして向かいの席を手で差したので、花も腰を下ろしてかしこまる。


「君とは一度話をしたいと思っていたんです。美東さんの下で働くのは肩が凝るでしょう」


「い、いえ、別に。仕事ですから」


(それより愛人ってどういうことよ……)


 花はおそるおそる法条を見た。法条は上機嫌に微笑んでいて、何を考えているのかまったく読めない。


「では質問を変えましょう。飽海さんは難民の受け入れについて、本音ではどう考えているのですか?」


 どうって――と呟きながら、花は瞬時に理解した。


 法条知事と美東議員が、ネスクの政策決定で事あるごとに対立しているのは有名な話だ。そして今の花は美東の指示で動いている。つまり法条は、敵対勢力のメンバーに圧力をかけにきたということだ――。花は法条の意図を察し、慎重に言葉を選んで口を開く。


「……ネスクが受け入れるのは日本人のみという決まりがありますので、外国人の難民を受け入れるのはルールに反しています。ですが、行き場をなくした人々に救いの手を差し伸べるのは、ネスクの基本理念だと思います」


「つまり難民の保護は、ネスクのあるべき姿ということですか?」


「そのように理解しております」


「ですが、人助けには金が必要です。ネスクの住民はみんなで協力して働き、金を稼いで、ネスクを維持しています。その一方、難民は一切働いていません。ただの金食い虫です。彼らは我々が与えたものを、食ってクソして寝るだけのごく潰しです」


「それは期間限定の滞在だからです。彼らもネスクに根を張って生活できるのであれば、一生懸命に働きます。彼らが働いていないのは、こちらが仕事を与えていないからです」


「それは当然です。難民なんかに仕事は任せられません」


「難民なんか――なんて言わないでください。彼らだって難民になりたかったわけではありません。戦争のせいで仕方なく、自分たちの国から逃げ出すしかなかったのです」


 なるほど――と、法条は一つうなずき、指を一本立てて話す。


「ですが飽海さん。実は彼らがネスクに来てから、ネスクの機密情報が外部に漏れ始めているのです。しかもかなりの情報が、既に外国の諜報機関に流れてしまいました」


 え……? 


 あまりにも唐突な話に、花は一瞬思考が飛んだ。


「この件は専門の情報部が調査を進めていますが、機密情報を盗んだのは難民たちで間違いなさそうです。しかもそれだけではありません。ここ最近、ネスクの中に麻薬が流通し始めているのです」


「麻薬って……そんなまさか……どうやって……」


「どうやら難民たちへの支援物資に紛れ込ませて持ち込んでいるようです」


 その言葉に花は愕然とした。


 そんなことはまったく知らなかった。実際に耳にしても信じられない。機密情報への不正アクセスに、情報漏洩に、麻薬の密輸――。そんなことが実際に起きているとすれば、まさに悪夢としか言いようがない。


「今のところ、この事実を知っているのは、ほんの一握りの人間だけです。ですが飽海さん。これでもネスクは、難民を受け入れるべきでしょうか?」


「それは……」


 花は言葉に詰まった。あまりにも衝撃の事実に思考が麻痺してしまっている。しかし、何か言わなければならない。法条の目が答えを待っている。


「で……ですが、難民支援は絶対に必要です。人道的な面から考えても、グローバリズムに対応する必要があると思います」


「なるほど」


 法条はアゴを軽くなでながら言葉を続ける。


「グローバリズムとは、地球全体を一つの共同体としてとらえる考え方です。その思想自体は悪くありません。ですが、移民や難民を受け入れることをグローバリズムとは言いません」


「……え?」


「世界中のすべての国は、それぞれが独自の文化と歴史と伝統を持っています。移民や難民を受け入れると、そういった固有の文化が失われます。外来生物が土着の生態系を破壊するのと同じです」


「それは極端なナショナリズムです」


「ナショナリズム、大いにけっこう」


 法条は即座に言い切った。


「すべての色が混ざると汚い黒になるのと同じです。アメリカはアメリカの、インドはインドの、日本は日本の、それぞれの土地に暮らす人間だけで、自分の国の文化を守るべきです。そうやって、それぞれの国家がそれぞれの文化を保ちながら、他の国と協力して困難に立ち向かう――。それが真のグローバリズムです。そもそも移民や難民を受け入れること自体が、人道的なやり方ではないのです」


「なっ……! 何を言っているのですか! 仕事を求めてやってくる移民や、生活が困難な難民を受け入れることはどう考えても人道的でしょう!」


「ですが飽海さん。その人道的な移民政策のせいで、多くの日本人が生活できなくなってしまい、ネスクに逃げ込んでくることになったのです。違いますか?」


「そ……それは……」


 法条の言葉に、花は両目を見開いた。


 認めたくはないが、それはたしかに法条の言うとおりだった。花がネスクに来てから知り合った人の多くが、外の世界で会社をクビになってしまい、生活できなくなったのでネスクに来たと言っていた。そしてその原因のほとんどは、安い労働力である移民たちを企業が雇うようになったからだった――。


「いいですか、飽海さん。移民を雇って日本人を切り捨てるのは、人道的なやり方と言えますか? そういう社会構造になったせいで、日本人の二人に一人は貧困にあえぐようになったのです。そして、難民を受け入れるということは、その難民たちがいずれ日本で働くようになるということです。そうなると、受け入れた難民と同じ数の日本人が職を失い、苦しむことになるのです。そんなことは火を見るよりも明らかでしょう」


「そ……それじゃあ、わたしたちはどうすれば……」


「そんなことは簡単です」


 法条は再び指を一本立てて言う。


「移民と難民を、それぞれの母国に帰すことです」


「で、ですが、彼らは自分の国で暮らせないから別の国に来たのに、それを送り返すなんて……」


「それは彼らの都合でしょう。どうして我々が、彼らの都合で頭を悩まさなければならないのですか?」


「だからそれは、人道的配慮が必要だからです」


「金を与えて、物を与えて、仕事を与えるのが人道的配慮なのですか?」


「もちろんです」


「そこが間違っています」


 法条は立てた指でテーブルをコツコツと叩く。


「本当の人道的配慮というのは、彼らが、彼らの国で、自由に生活できるように支援することです」


「そ……それができれば苦労しません」


「違います。それをしないから苦労しているのです」


 法条は腕を組み、花をまっすぐ見据えて話す。


「話を今回のエイデン湾戦争に戻しましょう。あれは海底油田の権利を巡る争いです。ですがその背景には、ヨビアン王国を支援する中東諸国連合と、ウルビランド共和国を支援する中国とヨーロッパ諸国の思惑があります。つまり、様々な国家がエネルギー利権を狙って暗躍したせいで戦争が長引き、多くの難民が発生したのです。そしてそういった裏の根源を断たなければ、難民はいつまでも増え続けます。そうすると、難民を受け入れた国々は経済的に疲弊して、治安が悪化し、民族対立が激化します。そうなるとテロが発生し、血で血を洗う悲劇になります。ここ数十年ほどのヨーロッパ諸国では実際にそうなっているでしょう。違いますか?」


 そ、それは……違わない……。


 花は目線を下に落とした。


「本当に移民や難民たちを支援したいのであれば、彼らの国の内政支援をするべきなのです。それを金や物を与えるだけで手っ取り早く済まそうとするから、いつまでたっても平和な世界にならないのです。……これはあまり言いたくはないのですが、飽海さんもそうですよね? ネスクの税金で購入した物資を難民たちに与えて、彼らからいっぱい感謝されて、さぞ気分がよかったでしょう」


 花は奥歯を噛みしめた。


 法条の言葉は辛辣しんらつだった。しかし彼の声には嫌味がなかった。どこまでも透きとおった、まっすぐな声だ。彼は責めているわけではない。馬鹿にしているわけでもない。ただの事実を述べているだけだ。その冷静な分析がナイフのように胸を刺し、花はやり切れない思いでいっぱいになった。


「――それぐらいでいいだろう」


 不意に久能の声が漂った。


 花は反射的に顔を上げる。救いを求めて視線を飛ばす。この重苦しい空気を払ってくれる味方が帰ってきてくれた――と思った瞬間、花の顔は般若と化した。戻ってきた久能が、なぜか若い女性と腕を組んでいたからだ。しかもその相手はあろうことか、法条知事の秘書、内田美月だ。


「セイ……」


 花は低い声で久能を呼んだ。法条と話した内容なんか一瞬でどこかに吹き飛んでいた。プロポーズの直後に別の女と腕を組むなんて、なかなかものすごいことやってくれるじゃないコノヤロウ――という怒りの波動を放ちながら、花は久能を見据えて口を開く。


「あなた、なにやってんの……?」


「何って、何かおかしいか?」


 久能はわずかに小首をかしげた。同時に内田が久能の腕から手を離し、久能の腰に腕を回して抱きついた。しかもそのまま澄ました顔で、花をまっすぐ見つめている。


(くっ! このオンナ! わたしにケンカ売ってんのね!)


 花は指輪のケースをギリギリと握りしめ、内田を全身全霊でにらみつける。すると不意に法条が微笑みながら立ち上がった。


「まあまあ、飽海さん。そう怒らないでください」


 法条はそのまま内田に近づいていく。すると内田は久能から離れ、今度は法条と腕を組んだ。


「内田君は私の愛人なんですよ」


 法条はドヤ顔で言い切った。


(なっ! なんと! 愛人ってこの子だったのか……。たしかに若くてきれいで男受けしそうなかわいい子だけど、このメスは間違いなくオンナの敵ね……)


 花は内田を敵と断定し、奥歯を噛みしめながら牙を剥いた。するとその時、久能が言った。


「落ち着け、花。内田さんは俺の妹だ」


 ……はい?


「すいませんね、飽海さん」


 続けて法条も口を開く。


「本当のことを言うと、内田君は私の妹です。そして久能君は私の弟なんです」


 ……はひ? 花はポカンと口を開けた。


「……え? ちょ、ちょっと待って。あなたたち三人って、兄弟なの?」


「だから、そう言ってるだろ」


 久能は花の隣に腰を下ろし、法条と内田もテーブルにつく。


「え? いや、でも、だって、全員名字ちがくない?」


「母親が違うからな」


 久能の言葉に、他の二人も首を縦に振る。


「そういうわけです、飽海さん」


 法条がニヤリと笑いながら花に言う。


「このことは、ここにいる四人しか知らない秘密です。ですので、どうぞご内密に」


「申し訳ございません、飽海さん」


 続けて内田が口を開き、頭を下げた。


「久能さんに抱きついたのは法条知事の命令だったのです。少しばかり冗談が過ぎてしまいました」


「そういうことです、飽海さん」


 法条が両方の手のひらを上に向けながら花を見る。


「大事な弟をたらしこんだ悪い虫がどの程度のモノなのか、少々テストさせていただきました。ま、ギリギリ不合格ってところですが、パートナーを決めるのは久能君ですからね。これ以上は何も言いませんよ」


(なんだとコノヤロウ……。やっぱこいつ、性格最悪ね……)


 花は思わず法条をにらみつけた。その怒りの眼力を、法条は軽く肩をすくめて受け流す。


「それで、花」


 不意に久能が花の横顔に話しかけた。


「返事は決まったか?」


「……え? 返事? なんの?」


「だから、結婚だよ」


「あー、そっか……。そういえば、そうだったわね」


 法条と話したせいというよりも、内田に激怒したせいで、そんなことはすっかり頭から消えていた。花は握りしめていた指輪ケースに目を落とし、ふたを開ける。同時にプラチナリングのダイヤモンドが、永遠の輝きを解き放つ。


 花は少し思案してからケースを閉じて握りしめ、久能に向かってにこりと微笑んだ。



「保留」



 そう言って、花は久能の頬にケースをグリグリと押しつけた。




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