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詩集 迷い道

贈り物

作者: 小日向冬子

誰だって

スーパーマンにはなれやしない

言われなくたってわかってる


それなのに僕ときたら

飛べない自分を責め立てて

立ち直れないほど傷つけて

がむしゃらに走り続けようとした


そんな暴挙を止めたのは

神様(あなた)のとんでもない実力行使

配達されたプレゼントには

『あんまり自分をいじめちゃだめだよ』って

お茶目なメッセージがついていた


あの日

胸の傷痕をなぞりながら

「了解 これからはのんびりやるよ」

そういって神様(あなた)に全面降伏したね


けれど僕に配備されてるセンサーは

どうやらかなりのポンコツらしく

今でもときどきわからなくなる


どこまでがんばればいいのか

どこまでいったら休んでもいいのか


相変わらず暴走気味の心に

神様(あなた)がもう一度手配した

大きな贈り物


きっとこれは

いつまでたっても不器用な僕が

上手に自分を許すための免罪符だね


こっそりとうなだれる僕の耳元を

秋の風がくるくる通り過ぎていく


『無理して走る必要なんて全然ないんだよ』って

やさしく言い聞かせるように

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― 新着の感想 ―
[良い点] 頑張らないと崩れてしまう、ダメになってしまう。 ある程度の責任感は充実や達成感となって返ってきますが、行きすぎてしまうと強迫観念になって 自分の心の状態を崩してしまいます。 やるだけやっ…
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