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心に残るしこり

書きなれていない事もあり、一話1500文字以内に収めて書いています。

誤字脱字は気を付けているんですけど、なかなかどうして見つからない…

川辺で遊んだ後、数日宿題にはげんだ。

終わってるッて聞いちゃうとやっぱりあせってしまう。


アレから夏祭り2日前。

一人コンビニへ買い物中にミヨに出会った。


「いよう」

「いょう」

「買い物?」

「そう。ミヨは?」

「会えそうな気がしたから散歩」


と言いながらくったくのない笑顔を僕に向ける。

冗談であってもかなり照れる。顔が赤くなっていない事を願う。


「そ、そか。じゃぁコンビニまでついてきて貰おうかな?」

「なんか買ってくれるの?よろしくぅ。」

「そんなに持ってないよ…祭りもあるんだしさ…」


お?これはこのまま自然と誘える流れか?

一緒に祭りいかねぇ?たったこれだけだ。

言おうと思うと心臓がバクバク言い始める。言葉にするのが恥ずかしい。なんだこれは。

たったこれだけいうのに時間が掛る…

無言の時間が過ぎていく感じがした。


「どうしたの?急に黙っちゃって。」

「う、え、あ、いぁ~別に。」

「ねぇそうだ。祭り誰かと行くの?」

「へぁ!?いや全然。行けば誰かとあうかなぁ~位の気持ちで。」

「じゃぁさ、一緒に行かない?アツシも誘ってさ。」

「え…マジで?アツシは家族と行くから来れないぞ…」

「そうなんだ。…じゃぁ二人でデートだね!」

「あ…あう…あ…う…あ」


マジでか。今あまりの恥ずかしさに顔が真っ赤になっているはず。

言葉もでずに、思わず立ち止まりそうになってしまった。

な…なんて返せばいいんだろう…

と、思っていた矢先にコンビニについた。コンビニ様様だ。


「コンビニ着いた。」

「あ、本当だ。じゃぁ私アイスねアイス。ハードクリーム。」


ハードクリーム。とは、ソフトとは名ばかりでコンビニやスーパーのソフトクリームは固い。

それにちなんで名づけた。ハードクリーム。そんな事はどうでもいい。


「いや、だからお金ないってば。」

「えーケチー。デートしてやんないぞ。」

「え。」

「え、なにちょっと。そんな残念そうな顔しないでよ。冗談だってば。こっちが恥ずかしくなってくる…」


お互い変に照れながら顔を見合わせた。

そのまま二人して同時に吹き出してしまった。


「お…おう。それは一人で祭りに行くのは恥ずかしいからな!ハードクリームね。」

「う…うん。よろしく。」


僕は緑色のパッケージに入ったソース味のスナック菓子とジュース、ハードクリームを手に取りレジへ。


「ほれ。恵んであげよう。」

「サンキュー。いただきます。」


人の手から奪うやいなや蓋をはずして食べ始める。

多少イラっとしたが、まぁ今回は許そう。

そのまま帰り道、祭りのことはお互い口にせず相変わらず適当な会話をしながら帰り道に。


「ねぇちょっと公園寄ってかない?持ったまま家帰ったら怒られそう。」

「なんだよそれ。じゃぁ食うなよ。」


なんて減らず口を叩きながら横道へ入り公園へ向かった。

公園ついてから暫くお互い黙っていたが、ミヨが唐突に言い出した。


「あの…さ。私受験する事になったんだよね。」

「あぁ、アツシから聞いてるよ。」

「あ…そうなんだ。受かったら遠くになっちゃうね。」

「家は近いんだし、遊ぼうと思えばいつでも遊べるだろ。」

「うん…そう…だよね。」


なんだかミヨの口調が重い。

気になる言い回しをしている。


「なんだ、他になんかあるのかー?」

「ん…。いや、ね。受験もそうなんだけど…」

「けど?」

「いや、なんでもない!受験するのにバカが移るといけないから帰ろう!」

「おい、何言いかけてんだよ」

「べーつに!気にしないで。時期が来たらちゃんというよ~。」


はにかんだ笑顔がまた可愛く思えた。

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