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恋に堕ちました4

「最近夫君との仲はどうですか?」


今日も今日とてルゥと戯れていた私に突然コーエン様がそう問いかけてきた。


「急になんですか?私と旦那様はいつも通りですよ。もうここ一週間ほど顔を合わせておりません」


最近忙しいらしい旦那様とは早くに家を出て遅くに帰ってくる生活のためまったく顔を合わすことがない。

前であったら旦那様よりも早くに起きて夜も遅くまで寝ずに待っていた。

けどそれをすることがなければ私たちはすぐにすれ違いの生活になってしまった。


「何かうちの旦那様が?」


「いえ別に…職務上顔を合わせることがあるのですが…」


何やら歯切れが悪い。どうしたというのだろうか?


「あっそういえば、メルディアナ様はルゥとの写真はどうされていますか?」


何やら話をする変えられたような気もするが、写真は部屋に飾っていることを告げた。

そしてコーエンが持っている写真は問い返してみるとさすがと言える。

常に胸のポケットにしまっているという。


「さすがコーエン様、ルゥへの愛は深いですわね」


「…ええ」


コーエンはうなずくがなぜか目をそらす?


「職場でですね一度写真を落としてしまったことがあるんです」


気まずげなコーエンに私は気が付いてしまった。


「まさかそれを…」


「ええ、あなたの夫君に…」


「誰かに写真を踏まれてしまったのですか!!」


「……いえ違います」


否定されてしまった。ならほかに何があるというのだろうか?


「今更このようなことを聞くのはおかしいことなのですが、夫君はここにきていることは何と言っているのですか?最近私たちのことを噂をするものが現れていまして」


申し訳なさそうにこちらを見つめるコーエンに私はやっと気が付いた。


「まさか私とコーエン様との仲が噂になっているのですか!そんな失礼なことが…私にはルゥがいるというのに!!」


「いえいえ、私は別に気にしませんが、メルディアナ様には伯爵さまがいらっしゃいますからね」


「……何のことかしら?コーエン様と噂になっているのは心苦しいことだけど、旦那様は私のことをどうとも思っていませんもの。コーエン様がよろしければ噂がなくなるまでこのままにしておきましょう」


旦那様だって好きにしてきたのだ。私が好きにしたっていいじゃないか!


私は膝に乗るルゥの背をなでた。私のこと気にしてくれているのかこちらを見据えて一声にゃぁとないた。


次回コーエン視点です

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