海風
ついに最終回・・・
健太が死んで・・・人美の心はどうなるのか・・・
「ひ・・・とみ・・・よく・・・きけ・・・」
「なに・・・?」
「・・・・。・・、・・・・・・・・・・・。
・・・、・・・・・。」
「分かってる。当然でしょ・・・」
健太は、最後に私にキスをして、健康の時と同じ
太陽のような笑顔を見せて、
目を瞑り、眠るようにして、動かなくなった・・・
「健太・・・ずっと健太だけを見てるから・・・」
「健太、病気の事、相談のってあげられなくて、ごめんね・・・」
「健太、あんまりかまってやれなくてごめんな・・・」
「健太くん、智弘と喧嘩した時、相談にのってくれてありがとう・・・」
「健太、ずっと親友だからな・・・」
私たち5人は、大声をあげて泣いた・・・
「今日は、お集まりいただき、まことにありがとうございます。
いまから、お食事ですのでおくつろぎください。」
今日は、健太と最後のお別れ・・・お葬式・・・
でも、私は帰る。それは、健太が
「俺の死に顔は見せたくないな」
って言ってたから。
「人美ちゃん、本当に帰るの?」
「はい。健太に言われましたから。」
「じゃあ、これ。」
「なんです?」
「健太の新しい家(お墓)の場所よ・・・」
「・・・ありがとうございます・・・」
「それじゃあね・・・」
「はい。」
私は、“あの場所”に向かうことにした。
ー海が見える場所ー
「健太。あの言葉、信じるよ・・・」
「・・・健太と会えて、幸せだったよ・・・
愛しくてしかたないよ・・・
ありがとう・・・」
私の言葉に健太が返事をしてくれたかのように
心地よい海風が吹いた・・・
ー現在ー
健太がいなくなって5年・・・
今日は、健太の命日。お墓の前。
「健太・・・私は・・・健太の言葉、一言も忘れてないよ・・・」
{愛してる。先に、あっちに行って待ってるから。
俺の事、忘れんなよ。}
「私も、愛してるから・・・」
健太が、いなくなってすごく淋しかった・・・
今は、就職して元気にやってるから心配しないで?
私は、貴方を愛してる・・・
永遠に・・・
「ありがとう・・・愛してる・・・」
海風にのって、想いよ届け・・・
fin
ついに、最終回も終わっちゃいました。
応援してくれたみなさんありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。
明後日、番外編出しますので、よかったら読んで下さい。