三話 いつもの日々2
容姿は金髪ショートヘアーで赤色の瞳、胸の大きさはかなり大きく、身長は自称165センチメートル、服は上下共にシャル学園女子生徒用の制服、そして、形容しがたいほど可憐な十五才……といった感じ。
そんな彼女に恋をしたのはある子供時代の事がきっかけである。
「ねぇ、ルル。この街にひとつだけある占い屋さんは占った二人の運命の相手を知ることができるらしいよ」
と言われたのはお互いに八歳才の時の事。
ちなみに通っていた小さな学校は──今はどこの学校も当たり前だが、当時は珍しい──大学の講義室を真似た教室のスタイルが特徴的なルルとアリスとストームがシャルに通うひとつ前の学校だ。
言われた場所はその学校のルルとアリスとストームが入っているクラスの教室で、そこの一番後ろの列、右端にて。
「……え? それって本当なの? それに僕達の年じゃまだ占い屋さんなんて入れないんじゃ……?」
「それがね、子供もフツーに占ってもらえるぐらい大きなところなんだよ。この前の休み、下見に行ったけど、逆になんでここまで大きなところがあるのに小さな占い屋さんはないんだろうって思うくらい……? ホントになんでだろうね?」
アリスは首を左に傾げた。
「下見に行ったんだ……行くってまだ決めてないのに」
「うん、だって行きたかったもん」
アリスは行動力の化身だった、とルルはその時知る。
そして、なんか押され気味で二人一緒にその占い屋さんへと休みの日、やって来た。
あんぐりと口を開け数秒立ち尽くすくらいびっくりするほど、その占い屋さんは大きく、人の列でごったがえし、子供だけやファミリーのお客さんもフツーにいた。
「さあ、占ってしんぜよう!! 二人の運命の相手はー……」
占い屋さんの主はブルーという名の中々愉快なピエロの格好の男性。
占ってもらう料金は一人銅貨一つ。
小さなパン一つ買えるぐらいの値段。
まあ、安い。
「ルルくんはアリスちゃんと、アリスちゃんはルルくんと、ってありゃ? 目の前に居るお二人同士じゃないかい?」
その占い結果だけだったが、だんだんとアリスの事が気になって、十才の頃には恋におちた。
そして、現在に戻り、電車はシャル前に着いた。
四人は降り、横一列になって歩く。
もちろん、周りの人に迷惑にならないよう。
やがてシャルに着く。
シャルはもしアルメジアを上から見た時、中心の建物の少し右にあり、うす茶色の石で作られた五百年以上の歴史を誇る超マンモス校である。
「じゃ、お兄ちゃん達。また昼休みに」
手を振りながら、校舎に入っていくユーラ。
ユーラとは学級が違うため、学校で会うのは基本昼休みである。
「ユーラちゃんも行ったし、俺達も中入ろうぜ」
と、ストームが言った瞬間。
「ねぇ、あの車見て!」
「え? もしかしてあれって……」
「キャー!? 氷乃姫様よー!」
女子生徒が騒ぎだし、周りが後方の道路にある黒い車を見つめた。
それがきっかけでルルもアリスとストームと共に車を見つめた。
そこから出てきたのは。
「みんな、おはようございます」
この学園に通う氷乃姫と呼ばれる魔女、ゼロ・クリアル。
彼女は十七才で容姿端麗美しく、胸の大きさは平均的、白いロングヘアーで金色の瞳。
服は上下共にここの女子制服だ。
出身はカイリアという国で今はどこの国とも停戦中であるため、ゼロは学園に通えている。
──もし、戦争中なら魔女は戦争の道具として使われるため、ここに通う時間などないだろう。
ちなみにクリアル家は世界三大名家の一つであり、ゼロはこの街に住んでいるらしい。
まあ、流石に新聞で見たあのカイリアにあるクリアルの邸宅から、ここに通うのは不可能だろう。
それよりもなぜだろう?
ゼロがこっちに近づいてくる。
「おはよう、アリスさん」
そして、アリスに挨拶した。
「……おはようございます、ゼロ先輩」
アリスは嫌な顔をしながら返した。




