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魔女たちの救世主  作者: すずたん
一章 炎乃姫と氷乃姫

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2/5

二話 いつもの日々

 トントンと、まな板の上で野菜を切る音が部屋に響く。

 

「ユーラ、そろそろ降りてきてー」

 

 青色のロングヘアーに青色の丸く大きな瞳で着ている服は、上は青いパーカー、下は黒い長ズボン、纏うのは黒いエプロンの美少女かと思うほどめちゃくちゃかわいい身長162センチメートルで十五才の少年、ルル・セラクーク。

 彼は二階でおそらくいつものように布団にくるまっているであろう義妹、ユーラ・セラクークに降りてくるようにそう言った。

 ユーラは話すと長くなるが、要点だけまとめて説明すると、ルルが十一才の時に大雨の中、路地裏でうずくまっていたところを助けてあげて、その後、家族が居ないという事で義理だが、妹になった。

 ……うん。

 色々と、どういう事? と思われるだろうが、とりあえずそれは追々。


「お兄ちゃん……おはよう……ふわぁ……」


 あくびをしながら水色のパジャマ姿で降りてきたユーラ。

 ユーラの容姿は水色のサイドテール、瞳は水色で綺麗、胸の大きさは少し小さく、自身が言うには身長は153センチメートルらしい、といった感じのとてもかわいい十四才の少女である。

 彼女はすぐに二人用の木製テーブルの横側に一つずつ設置された右側にある方の木製椅子に座り、こちらを見ながらぼっーとし始めた。


「あの……ユーラ。こっちをそんなまじまじと見られると恥ずかしいんだけど……」

「悪いのはお兄ちゃんだよ。めちゃくちゃかわいいんだから」

「えーっと。それってお兄ちゃんが悪いの?」

「うん」

「なんか……ひどくない?」


 と言いつつもサラダとコーンスープとオムレツを作り終え、それぞれの皿を一つの大きな銀のトレーに乗せ、テーブルへと運んでいく。


「まあ……とりあえずその話はおいといて、ユーラ。パン取って」

「うん。分かった」


 ユーラは立ち上がって棚の中のバスケットにあるパン二つを取り出して、テーブルへと持ってきた。

 ルルは銀のトレーをテーブルの上に置き、パン二つをトレーの上に乗せた。


「よし。これで今日の朝ごはんは完成だよ」

「おお……」


 ぱちぱちと拍手をし始めたユーラ。


「んぅ……そんなにすごい事かな……?」

「お兄ちゃん、素晴らしいよ。それにこういう日常の当たり前の事をちゃんと褒めないと家族円満にはならないよ」

「確かに……」

 

 なんか納得した。



「ねぇ、お兄ちゃん。うちもあれだけ綺麗になったね」

  

 ふいにユーラがそう言った。

 この巨大都市アルメジアにある学園シャルの黒い制服に身を包んだ二人は家を出て路面電車の駅に向かっているところ。


「そうだね。借りたての時はものすごく汚かったなぁ……」

「でもお兄ちゃんがすごくお掃除頑張ったもんね」

「そりゃあユーラのためだし。まあ、お金があればもっといいところ借りられたんだけどね」

「……」


 なんかユーラが顔を下に向けたが、普通に歩いているので気にしないでおいた。

 ちなみに我が家は二人の状況を知った大家さんが特別の値段で貸してくれている。

 とてもありがたい。

 そんな事を考えていると路面電車の駅に着き、ちょうどシャル行きの茶色の路面電車がやって来た。

 ドアが開いて乗るとそこには。


「よっ! 二人共、今日も元気そうだな」


 白髪ショートヘアーで黒い瞳。

 丸メガネをかけていて、身長は自称175センチメートル。

 イケメンでモテている名はストーム・ベルへリッジというルルの幼なじみが、いつものようにさっきに乗っていて声をかけてきた。


「ストーム、おはよう」

「おはようございます」


 ルルは軽く挨拶、ユーラはちゃんと挨拶して、空いている席に三人は座った。

 ストームとはたまたま同じ学校に通う事が続いたため友人になったがもう十年間程の仲になる。

 ルルにはもう一人幼なじみがいるがちょうど次の駅に到着し、そのもう一人の幼なじみが乗ってきた。


「おはよう、三人共」


 名はアリス・リーガイアという少女。

 ルルが恋をしている相手だ。

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