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魔女たちの救世主  作者: すずたん
プロローグ 少年の過去

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1/5

一話 昔の話

 目の前に映るのは闇夜で燃える我が家。

 聞こえるのは周りが助けを求める声。


「おい!! できる限り水持ってこい!!」

「いや、今からじゃ遅いでしょ!?」

  

 お隣の家に住むおじさんが声をあげた後、そのおじさんの奥さんがそう返した。


「あ……ぁぁ……!」


 声にもならない声を十才の少年、ルル・セラクークは出し、この状況に絶望する。

 ──本当に少しの間の事だった。

 母からおつかいを頼まれ家を出て帰ってきたらこうなっていた。


(……なんで……まだ奪うの……?)


 どうして奪われなければいけないのか?

 普通に暮らせればそれで満足なのに。

 

「…………もしかして……魔法?」


 魔法──それは魔力が生み出す説明不要の人工の奇跡。

 こんな一瞬で一つの建物を炎で包むなんて正直、魔法を誰か使った可能性が浮かぶ。

 兵器なども可能性としてあるが、それらしき音とか普通するはず。

 もし、音をたてずに攻撃できるものがあっても、こんな普通の一軒家に使うのは贅沢過ぎる。

 いや、もしかしてどこかの国が先制攻撃を成功させるために……?

  

(……違う。前もそうだった。音もたてず、一瞬で奪われた……)


 色々と考えてみるがやはり魔法だろう。

 でも昔の世の中と違い今、魔法を使えるのは十一人の魔女だけと聞く。

 その中には()()()と呼ばれる魔女もいるらしい。

 でも……魔女がなぜ?


 しかし、結局、何も分からず、五年の月日が経った。


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