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青いみかん〜小学5年生のおれに転校生女子が会いたいって〜  作者: みかんとも


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青いみかんの味

 要が薄皮を剥かずにみかんの房を噛み締めてみると、みかんの味が口の中に広がる。少し酸っぱいけれども、甘みを帯びた、青いみかん特有の味。


「おいしい!」


 思わず言葉が出て


「ありがとう!」


と加代の方を向いて伝えた。


「よかった〜」


という加代はどこか人懐っこい顔をしていた。

 要はそのまま、残りの房を食べた、満足した笑みを浮かべながら。


「要は、ほんとみかんが好きみたいね」


という由美は、少し呆れ顔。


「みかん、ありがとう。もし学校のこととかで分からないことがあったら、聞いてくれたら」


 コクリと加代が頷いてホッとした表情を浮かべると


「わたし、教室に戻るね」


「そうそう、加代ちゃん、どこに住んでるの? 近所だったら、一緒に帰ろう」


「下河原町」


と加代は由美に答えた。


「下河原町なら、同じ方向だよ。あたし、蛇松町だから一緒に帰ろうよ、そう、要も」


 由美が要に視線を流した。


 



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