汝ご飯を食べ過ぎること勿れ
「メルナさんがあちらの世界に行ってもう一週間が経つんですね。まあ実際は100年とちょっとになるんですが。」
「すごいペースで発展してますよねぇ!やっぱりメルナさんはすごい!ふふふ流石はミヨさんの見込んだお方です!」
「このままだともうすぐ国が出来ますからね。」
「私前回の時は国ができるまでに3000年くらいですから…100年ちょっとで国が出来ちゃうのは驚きですよねぇ」
「まあメルナさんの生活水準はかなり高いですからね。」
「メルナさん教えるのも上手ですから…」
「…ミヨさん」
「はいはい。なんです?」
「言葉とは裏腹に不安そうですね。」
「…うむぅ。流石に早すぎるのかなって。」
「とんでもないペースですからね。」
「このままで大丈夫なんですかねぇ…。」
「わからないですね…。」
「コトさんにも分からないことがあるだなんて!」
「まあ最初から分かっているなら僕1人で全部できちゃいますからね」
「なるほどなるほど。それはそうですねぇ。」
「それに」
「誰にもわからないからこそやる価値があるんだと思いますよ。」
「そんなもんですかねぇ。」
「そんなもんですよ。」
「そういえばコトさん。」
「はいはいなんですかミヨさん。」
「今回もまた面白い事が起きてますよ。」
「…またですか?そんなに頻繁に起こるものでもないと思うんですが。」
「ネタバレします?」
「いえ。今回はやめておきましょう。」
「えー。」
「…ネタバレしたいんですか?」
「ふふふ。冗談ですよぉ。」
「冗談でしたか。」
「そうです。大創造神ジョークです。」
「なるほど。それじゃあ次のメルナさんからの連絡を待つ事にしましょうかね。」
「前回はずっとあの4人組のお話でしたもんねぇ。」
「楽しそうでしたね…。」
「そうですねぇ。」
「ああそうだ。次に連絡がきた時にはミヨさんからお告げをしてあげてください。」
「お告げですか。『汝ご飯を食べ過ぎること勿れ。』とかですかね。」
「まあそれもそれでいいかなとは思いますけど」
「『メルナさんに大きな災いの影が見えます。十分に気をつけるように。』と。」
「大きな災いですかー。」