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転生したら幼なじみが騎士団長になっていました  作者: 氷雨そら
異世界で幼なじみともう一度

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SS 第二騎士団戦隊

リリア親衛隊のお話です。


 その日、快晴の騎士団訓練場にドラゴンが現れた。最強の騎士団長は、王宮に呼び出されてここにはいない。


「団長ブラックは不在だ。俺たちで倒すしかない!行くぞ団員ブルー」

「ふん、団員レッド。お前に言われるまでもない」

「ほら、2人とも喧嘩しないで」


 グリーンのマントをはためかせた団員グリーンが2人の間に入る。


「よし。今日はフォーメーションDで行く」


 レッドが駆け出すと、その後ろにブルーとグリーンも続いた。ドラゴンの近くにたどり着くと、それぞれが三方向から攻撃を仕掛ける。


 会話やマントの色が原色であることを除けば、3人の動きは統制が取れた素晴らしいものだった。


 しかし、ドラゴンは手強い。尻尾を振ると、団員グリーンは吹き飛ばされていった。


 続いて咆哮を上げたドラゴンが、弱ブレスを吐き出すと、団員ブルーも吹き飛んでいった。


「スキあり!」


 その隙に、団員レッドがドラゴンに打ち込む。あと少しのところだったが、ドラゴンの前脚で振り払われ、地に伏した。


「くっ、もはやここまでか」


 その時、訓練場には似つかわない可憐な声が響いた。そこには、ピンクのワンピースを着たポニーテールを揺らす少女が。


 我らが騎士団戦隊の一員で癒し担当のピンクに非番の日に会えるなんて運がいい。


「訓練お疲れ様です。ロン、ここにいたの」

「リリア、こいつら弱いんだよ。もっと長く遊べるようにレオンに鍛えて貰おう」


 シュルル……とドラゴンが小さくなっていく。


「遊んでもらっておいて、そんなこと言わないの」

「お腹すいた!どうせレオンのとこ行けば何か作ってあるだろ?行こうぜ」


「癒し手ピンク。ドラゴン殿と訓練していたんですよ。今度、一緒にいかがですか?」

「ピンク……?ああ、訓練ですか?もちろん喜んで」


 癒し手ピンクは、ドラゴンを抱きかかえて去っていく。その姿は、今日も可愛らしく周囲の団員の中にはため息をつくものまでいる。


「訓練中に随分楽しそうだな」


 振り返ると何を考えているのか読めない笑顔で我らが戦隊の指揮担当、副団長イエローが立っていた。


「あの不甲斐ない戦い方はなんだ。さあ、訓練の続きをしよう」


 そのあと、たぶん指揮官じゃなくてラスボス担当だったと思い直すほど彼らは鍛えられた。

4月1日ですので遊んでみました。本編とは関係ありません。


レッド「俺たちはまだまだだ。ブラックに追いつくためにも今日は新たなフォーメーションを編み出すぞ」

ブルー「良し。今日はグリーンは魔法で補助に回れ」

グリーン「了解した!」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 副団長イエローに思わずニヤリ。何を考えているか読めない笑顔がいいですね^_^ ところで、戦隊モノは、後から加入するブラックとかが好きでした〜
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